エルサレム、ユダヤ教、イスラエルを解剖 雑誌「pen」が宗教特集の〝決定版〟 2012年3月3日

 2010年以来、さまざまな宗教を取り上げてきた株式会社阪急コミュニケーションズ発行の雑誌「pen」(月2回刊)が、その「決定版」として2月15日発売の3月1日号(通巻308号)で、「ユダヤ・キリスト・イスラム3宗教の聖地へ。――エルサレム」と題する特集を組んだ。とじ込みをあわせて全88ページにわたるボリュームで、発売直後から品切れになる書店が出るほどの反響を呼んでいる。

 誌面では、「貴重な現地取材を交えながら、3つの宗教を巡りさまざまなドラマを生んできたエルサレムという街の全貌を、あらゆる角度から検証。さらに、ユダヤコミュニティの新しい形を模索する海外のネットワークにも迫る」。

 ユダヤ教の聖典にルーツをもつ3宗教の関わり合いを、豊富な図版と共に掲載しており、キリスト教に関しては、イエスが磔刑に至るまでを追った「ヴィア・ドロローサ」やパレスチナ自治区のベツレヘム(聖カテリナ教会)でクリスマスに行われている深夜ミサも取材。

 他にも、「ユダヤ教の視点で、『聖書』を読み解く」「地域住民を牽引する、ラビの1日に密着」「ユダヤ宗教学校では、何を学んでいるのか」といった記事が目をひく。4千年にわたるユダヤの

史を4ページに凝縮した誌面も圧巻。
 また、「とじ込み付録」として、イスラエルの経済・軍事・政治情勢をはじめ、複雑な歴史などの 基礎知識を網羅した「イスラエル最新案内。」も。

 ツイッター上には発売当日から、「エルサレムやテルアビブの写真がすごく美しい」「改めて宗教について再考するイイ機会」などの感想が流れ、「エルサレムという特別な街の成り立ちや歴史、それを取り巻く問題だけでなく、ユダヤ教についての記述が詳しい。旧約聖書の内容は初心者向けだけど世界史との対比は役立ちそう」という声も寄せられた。

 編集部によると、「ユダヤ教とは? ユダヤ人とは?」といった基礎知識をQ&A形式で解説したページが特に好評のようで、「驚くほどの大反響」だという。

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