トルコで発見 1500年前の聖書 「バルナバの福音書」か? 2012年3月10日

 トルコ文化観光省のエルトゥグルル・グナイ長官は、アンカラの裁判所から1500年前のものと見られる聖書が移管されたことを明らかにした。トルコのアナトリア通信が報じた。今後、修復作業の後、一般公開される予定。

 18世紀初めにイタリア語本が発見された「バルナバの福音書」ではないか、と現地メディアの推測が飛び交う中、バチカン(ローマ教皇庁)は調査を要請した、と保守系紙「ザマン」のウエブサイトが伝えている。

 トルコ警察によって、2000年に密輸捜査の際に地中海地方で発見され、アンカラの民族博物館に引き渡された、とも報じられた。問題の聖書は、イエスが話していたとされるアラム語で書かれ、動物の皮にシリア文字で記されているという。

 「バルナバの福音書」の現存する最古の写本は16世紀のものでイタリア語とスペイン語で記されている。

 「バルナバの福音書」は、イエスに関する記述がイスラム教側の見解の下に立っており、正典としての新約聖書と反するところから、キリスト教会側ではその真正性が疑問視されている。

 ただ密輸の対象にされるだけあって、警察に押収されなければ4千万トルコ・リラ(約12億円)で売られたとの推定もある。

 現在、アラム語を話すのはダマスカス近郊の小村に居住する少数。(CJC)

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