日基教団石橋秀雄議長が声明 「原発は神の創造の秩序を破壊」 2012年4月21日

 日基教団総会議長の石橋秀雄氏は3月27日、「福島第一原子力発電所事故に関する議長声明」を発表した。

 声明の中で同氏は、「とりわけ関心を持ち続けて行かなければならない」問題として放射能汚染の問題を取り上げ、その原因となった原子力発電の問題性を指摘。昨年、同氏と在日大韓基督教会前総会長の崔栄信氏が合同で発表した「平和メッセージ」の中で、「全ての原発の稼働を停止し、廃炉を前提とした処置が取られること」を表明したことに触れた上で、「福島第一原子力発電所事故は、原子力発電というものが、神に祝福された世界、神の創造の秩序を破壊し、命あるものの関係を断ち切る人類滅亡の危機の始まりとなりうることを警告しています」と述べている。

 また、「国家の原子力政策の被害者」としての面だけでなく、放射能を大気や海に放出する「加害者」としての側面も指摘。新たな地震により、福島第一原発4号機の再臨界が起こることを危惧しつつ、「人間の命よりも経済が優先される社会の中で生きるわたしたちの悔い改めが求められています」と強調した。

 最後に、「すべての原子力発電所の稼働を停止し、廃炉を前提とした処置が取られることを求めつつ、教団に属するすべての教会において祈りを合わせていただきたいと願います」と呼びかけている。

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