基地のない沖縄をめざす宗教者の集い 「干潟埋め立ては辺野古の代償」 2012年4月21日

 沖縄の普天間基地撤去と辺野古新基地建設の中止を求める「基地のない沖縄をめざす宗教者の集い」(世話人会事務局=カトリック徳田教会)は3月31日、沖縄の自然保護に取り組んでいる前川盛治氏(泡瀬干潟を守る連絡会事務局長)を招き、「沖縄・泡瀬干潟埋め立ては辺野古基地建設につながる」と題する講演会を東京・四谷のニコラ・バレ修道院で開催した。

 前川氏は、「泡瀬干潟埋め立て」の歴史的経過と問題点を明らかにすることを目的に講演。「世界に誇る生物多様性の宝庫」と言われる同干潟の写真に、50人の参加者が視線を注いだ。

 泡瀬干潟の埋め立て事業に対しては、反対する住民らが沖縄県と沖縄市に事業費の支出差し止めを求めて2005年に提訴。09年10月の控訴審判決で、福岡高裁那覇支部は、一審に続いて住民側の訴えを認めた。ところが政府は、市長が提出した新たな埋め立て計画を10年8月に承認。前川氏はこの埋め立て事業を、辺野古新基地建設の代償として位置付けた。

 「基地のない沖縄をめざす宗教者の集い」は昨年6月に発足。宮城泰年(聖護院門跡門主)、輿石勇(日本キリスト教協議会前議長)、谷大二(日本カトリック正義と平和協議会会長)の3氏が共同代表を務め、呼びかけ人としてキリスト教と仏教を中心とする宗教者46人が名を連ねている。

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