明学と大槌町が協働連携 中学生31人が「虎舞」披露 2012年4月28日

 東日本大震災の復興支援で学生によるボランティア活動を行ってきた明治学院大(鵜殿博喜学長)に、同大が学習支援を通して交流を深めていた岩手県大槌町の吉里吉里(きりきり)中学3年生31人が4月12日、修学旅行の一環として訪れ、町の郷土芸能である「虎舞」を披露した。

 生徒たちは、震災が起きたときの様子、その後の町の姿をプロジェクターなどを用いて報告し、明学生の学習支援に対する感謝として「虎舞」を披露した。2人1組で鮮やかな虎にふんし、太鼓や笛の音にあわせて勇ましく舞う様子に、大学生たちは感激していた。舞が終わると盛んな拍手が送られていた。

 同大の鵜殿学長は「大変だとは思うが、みなさんがそれぞれの場で自分の力をつくして生きていって欲しいと願う。明治学院大も一時的ではなく末永く、交流を続けてお互いに支えあっていければと思う」とあいさつ。

 同大ボランティアセンターは、東日本大震災の直後から復興支援を目的として「Do for Smile@東日本」プロジェクトを立ち上げ、これまでに延べ約1千人の学生を派遣し、活動を展開してきた。3月28日には大槌町とボランティア活動に関する「協働連携協定」を締結し、大槌町の仮設庁舎で調印式を行った。調印にあたって、復興活動、地域経済の振興、地域文化の保存・継承、人材交流、教育及び人材育成、まちづくりなどについて、両者の将来にわたる関係の強化が確認された。

 調印式で大槌町長の碇川豊氏は、「大槌では明治学院大学の学生は信頼されている。“Do for Others”という教育理念がボランティア活動を通じて発露しているのだと思う」と話した。

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