平和をつくり出す宗教者ネット10周年 〝社会と国の「見張り役」〟 2012年5月5日

 「平和をつくり出す宗教者ネット」(事務局=日本山妙法寺内)は4月17日、衆議院第1議員会館(東京都千代田区)で結成10周年記念集会を開き、首相官邸前で100回目となる「自衛隊海外派兵中止を求める国会前祈念行動」を行った。賛同者約50人が集まった。

 集会では、キリスト教界から網中彰子(日本キリスト教協議会総幹事)、鈴木伶子(平和を実現するキリスト者ネット事務局代表=写真)、西原美香子(日本YWCA総幹事)、清水靖子(ベリス・メルセス宣教修道女会シスター)、小河義伸(日本バプテスト連盟日本バプテスト仙台基督教会牧師)、坂内義子(キリスト者政治連盟委員長)、村瀬俊夫(日本長老教会引退教師)の各氏があいさつ。許すな!憲法改悪・市民連絡会事務局の高田健氏や、日蓮宗僧侶の小野文珖氏など、市民団体や仏教界からの発言も相次いだ。

 鈴木氏は、宗教者は社会や国の「見張り役」であり、真実の目標(神の国)に行く道備えをする役目があると主張。「(キリスト者平和ネットでは)絶えず神さまを礼拝して、何が神さまのみこころであるかを確認しながら、この世界を、皆のいのちが大事にされるような平和を実現するために働いていくことがわたしたちの務め」とし、「教派を超えて宗教を超えて、一緒に平和の取り組みができるということを感謝している」と述べた。

 西原氏は同ネットのこれまでの活動を振り返り、「あらゆるいのちを守ることに対して〝イエス〟を唱え、あらゆるいのちを破壊する出来事に対して〝ノー〟を貫く。これがわたしたち宗教を持った者たちが絶対揺るがせられない行動、信念」と強調。

 この日のために仙台から駆けつけた小河氏は、震災で活躍した自衛隊の存在を容認しようとするキリスト者の発言を取り上げ、「被災地にいる者としては、『いのちを守るのだったら自衛隊はいらない』という声を上げていかなければならないと痛切に感じている」と主張。松島の航空自衛隊の基地を例に、「戦争に供するようなものは市民の生活を脅かしている。まして、被災してこれから立ちあがろうとしている人たちの生活をも苦しめていくような現実をまた作り出していく自衛隊が本当に必要なのか」と呼びかけた。

 同ネットは、宗教者が「いのちを守る」ことを鮮明にし、宗派・教派を超えて平和への祈りと行動を国内外に広げていくことを目的に、2002年4月に発足した。

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