マンガ・アニメ聖書展in東京 「1千万人に知ってもらいたい」 2012年5月26日

 「1千万人にマンガ・アニメを通して聖書を知ってもらいたい」との願いから、「マンガ・アニメ聖書展in東京」(事務局=友愛グループ新宿復興教会内)が5月12日、東京・銀座の教文館ウェンライトホールで開催された。1日のみの開催だったが、家族連れなど約400人が来場した。

 特別ゲストとして、新生宣教団が頒布する「マンガ聖書シリーズ」(全5巻、日本語版は「みんなの聖書マンガシリーズ」として日本聖書協会から発売)の旧約版作者・あずみ椋氏と新約版作者・ケリー篠沢氏の2人のマンガ家と、岩渕まこと氏(シンガー・ソングライター、ゴスペル・ミュージシャン)、中野雄一郎氏(マウントオリーブ・ミニストリーズ代表)が登場した。

 さらに、さとうまさこ(マンガ家)、青木みぎわ(マンガ作者)、みなみななみ(イラストレーター)、日下秀憲(マンガ原作者・ポケモン作家)、山守博昭(アニメーター)、神澤享裕(ユナイテッド・ブックス社長)、泉ゆうあ☆(マンガ作者)、しずか(マンガ作者)の各氏もゲストとして参加し、原画の展示や対談、絵描き実演ショーなどが行われた。

 午前中のイベントであいさつした実行委員長の菅野直基牧師は、前日開かれた懇親会のようすを報告し、普段一堂に会することのないマンガ家、アニメーター、イラストレーターらが10人以上も集まったことを画期的なことだと評価。「初めて今日、聖書を知るきっかけになる方もいらっしゃると思うが、聖書とはこんなにすばらしいものなのかと知っていただきたい」と述べた。

      

 来賓の渡部満氏(教文館社長)は、「聖書の言葉をマンガを通して伝えている作家さんたちが増えてきている。しかも外国にも広がっている。これも一つの大きな伝道の力だと思う」とあいさつ。

 まどかまこ氏(劇画家)は、マンガで伝道することが不謹慎だとされていたという35年前に、「イエス様の時代にもしマンガがあったら、イエス様は当然それを用いてマンガ伝道をされていたはずだ」という宣教師の言葉をきっかけに、マンガのトラクトを描く仕事を始めたことを回想。「21世紀はアニメ、マンガ、そしてインターネットを通して神さまがすばらしい働きをこれから導いてくださることを期待している」と語った。

 あずみ椋氏とケリー篠沢氏のパネルディスカッションでは、2人の仕事内容や、マンガ家になるきっかけなどが語られた。専門学校のマンガコースで非常勤講師も務めるあずみ椋氏は、締め切りに追われる苦労や自営業の厳しさを吐露。マンガ家を志望する人たちに向けて、「本当に食べていくのが大変。生半可ではない」と強調しつつも、「大変ではあるが、やらずに後悔するのであれば、やって玉砕した方がよい」と、会場の笑いを誘った。

 現在22カ国語に翻訳され、28カ国で読まれている「マンガ聖書シリーズ」についてケリー篠沢氏は、「日本でもそうだと思うが、海外では子どもたちの〝食らいつき方〟がものすごい。『これで人生変えられた』という証をたくさん聞いた」と報告。バングラデシュの村で宣教のために『マンガメサイア』を5千部配布し、1万人以上がキリスト教に改宗したことを紹介した。

 東北、大阪、韓国、イスラエルから開催の打診があるという同展。菅野氏は、「今後、日本巡回をし、日本全国にマンガ・アニメ宣教を草の根的に広げていけたらと思って祈っている。そして、東京での第2回に繋げて行くことがビジョン」と言う。

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