日本カトリック映画賞 砂田麻美監督『エンディングノート』に 2012年6月2日

 SIGNISJAPAN(カトリックメディア協議会、千葉茂樹会長)は5月12日、川崎市アートセンターアルテリオ小劇場で、第36回日本カトリック映画賞授賞式と上映会を行った。来場者は200人を超えた。

 今回の受賞作は、砂田麻美監督の『エンディングノート』。高度経済成長期に営業マンとして会社を支えてきた父親(砂田知昭氏)が会社を退社し、第二の人生を歩み始めた矢先に進行がんであることが判明。残される家族や、人生の総括のため「自らの死後の段取り」に着手する。父の最後の日々を娘である監督自身が撮影し、編集したドキュメンタリーだ。

 授賞式のあいさつで千葉会長は、嬉しい半面、複雑な心境でもあると明かした上で、「わたしは間もなく80歳になる。主人公であるお父さん(知昭氏)の人生に伴走したくなる思い」と感想を述べた。同賞は1976年以来毎年開催されていることに触れ、「カトリック信徒の映画監督はなかなか出てこなかったが、砂田さんはカトリック信徒。わたしたちの後輩としてこの映画をつくってくれたことは、大変ありがたい」とも付け加えた。

 同作の上映後は、砂田監督と晴佐久昌英神父(SIGNISJAPAN顧問司祭)が対談した。晴佐久神父は、知昭氏が自分の葬儀をカトリック教会で執り行うことに決めたことや、映画に出てくる出棺のシーンについての演出などを質問した。

 幼い頃から映像の仕事に憧れていたという砂田監督。幼い頃に洗礼を受けた。受賞の知らせを受けたときのことを「選んでくれたことは見てくれた人がそれだけ多かった結果だからうれしい」と話した。また、映画人としてのポリシーについて「物事を一方向からではなく、色々な方向から観察して、映画をつくっていけるようになりたい」と本紙に抱負を語った。

 同作のDVD=写真=が5月25日から発売される。税込みで3990円。問合せはバンダイビジュアルお客様センター ℡03・5828・7582(午前10時~午後5時/土日、祝日及び年末年始を除く)まで。

 

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