京都バプテスト教会礼拝堂献堂100周年 現存ヴォーリズ教会建築で最古 2012年6月16日

 ウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計・建築した日本バプテスト同盟京都バプテスト教会(京都市上京区・今野覚牧師)の礼拝堂が献堂100周年を迎えた。5月20日に記念礼拝が行われ、会員ら約50人が出席した。

 同礼拝堂は1912年に建築された。献堂当時の八角形の塔屋は台風で破損したため撤去され、54年に新たな四角形の塔屋を施工。その後、コンクリートへの建て替え(67年)や改装(06年)を経てきたが、礼拝堂内部はほぼ献堂当時の状態だという。

 「祝福の宮」と題してメッセージを語った同教会14代目牧師の武内英和氏(現大阪新生教会小牧味岡伝道所牧師)は、「百年の 御殿に拠りて 種を蒔く 豊けき恵み 神を讃えむ」との歌を詠んだ上で、献堂から今日に至る教会の歴史をたどり、「祈りと奉仕があってこの教会は保たれてきた。主が先立って守ってくださった」と語った。

 

 同教会につながって50年になるという同教会オルガニストの渡辺喜久子氏は、スウェーデンの宣教師から英語や料理を教わったことを振り返り、「できる限り奉仕を続けたい」と述べた。他に同教会執事の辻宣子氏が礼拝堂の思い出を語り、責任役員の河合忠一氏が文書で思い出を寄せた。

 また、平日に礼拝堂を練習場として使用しているコーラスグループの「アンサンブルアカデミー京都」と「合唱団葡萄の樹」の有志が特別賛美をささげた。指揮は、アンサンブルアカデミー京都の桑山博氏(日本合唱指揮者協会関西支部副代表、宝塚国際室内合唱コンクール委員会理事)が務めた。

 16代目の牧師である今野氏は、「新しい100年に向かって前進していきたい。古きよきものは大切にしながら、新しい時代にふさわしい宣教を模索している。時代は価値観の転換を迫られていると考える。この社会にあって神の国を目指しつつ見失わず、虐げられた人たち、貧しい人たちの立場に立って考え行動することによって、教会の外で働いておられる主なる神の御業に参与していきたい」と本紙にコメントを寄せた。

 ヴォーリズによる教会建築は、1909年の日基教団福島教会が最も古く、登録有形文化財に登録されていたが、東日本大震災の被害により昨年取り壊されたため、京都バプテスト教会礼拝堂が最古のものとなった。

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