第二バチカン公会議から50年 カトリック教会「信仰年」 2012年7月7日

 バチカン(ローマ教皇庁)は、第二バチカン公会議開会50周年にあたるこの10月11日から2013年11月24日までを「信仰年」と定めた。

 6月21日の記者会見で概要を、新福音化推進評議会議長のリノ・フィジケッラ大司教が発表した。

 バチカン放送(日本語電子版)によると、同議長は、教皇ベネディクト16世が「信仰年」開催を宣言した使徒的書簡『ポルタ・フィデイ(信仰の門)』を引用して、「教皇登位の最初から、信仰の歩みを見つめなおすことで、キリストとの出会いの喜びと熱意を再発見することの必要を説いてきた」教皇が、第二バチカン公会議開幕(1962年)から50年、「カトリック教会のカテキズム」発行(1992年)から20年にあたるこの年に「信仰年」の開催を希望した経緯を示し、目標と内容を説明した。

 教皇は「信仰年」に教会が取り組むべき目標として、「この年がすべての信徒に、新たな確信と信頼、希望のもとに信仰を完全に『宣言』し、典礼を通して信仰を熱心に『祝い』、同時にそれを生活の中で『証し』するよう促すこと」を掲げた。

 この目標は、新しい福音宣教を活性化させるための純粋な宣教精神を再発見させるべく、何よりもまず、すべての信者の毎日の生活、キリスト教共同体の通常の司牧の中に取り入れるべきもの、としている。

 バチカン放送は、こうした観点から、典礼秘跡省が、「新しい福音宣教のための」特別ミサの式文を承認したと伝えている。同時に、教理省は今年1月に公布した「司牧的覚書」を通して、司教協議会・教区・小教区・組織・運動の各レベルのための具体的な取り組みを提案している。

 「信仰年」のための公式「ロゴ」=写真=や「賛歌」を作成、インターネットの公式サイト(www.annusfidei.va)を開設した。
 また『司牧のしおり=信仰年を生きる』を、複数の言語で、9月に発行する予定という。使徒ペトロをテーマとした展覧会や、コンサートなども予定されている。

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