バチカン機関紙 ゲイツ財団や「ネスレ」批判 2012年8月18日

 バチカン(ローマ教皇庁)機関紙『ロッセルバトレ・ロマノ』7月29日付けがジウリア・ガレオッティ署名で、第三世界で避妊を推進している国際規模の財団や企業を厳しく批判する論文を掲載した。

 米「ビル・ゲイツ財団」のメリンダ・ゲイツ夫人は、「少し見当外れで、混乱している」とし、情報不足の上の判断では、援助を必要とする女性よりは製薬企業を富ますだけだ、と指摘する。

 多国籍企業「ネスレ」社に対しては、同社が「悪名高く、巧妙かつ不正な方法」でアフリカの女性に無料で粉ミルクを提供するのは、母親になった女性たちに、母乳を作る能力を失わせ、乾製品に依存するようにさせる、として「慈善の名の下で利益を念頭に置いている」と言う。(CJC)

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