「慰安婦」被害者に謝罪と賠償を! 東京で集会とちょうちんデモ 2012年9月1日

 旧日本軍による「慰安婦」問題について被害者への日本政府の謝罪と賠償を求めて8月15日、「8・15 終わらない戦争『慰安婦』被害者に謝罪と賠償を!」と題する集会が日比谷図書文化館(東京千代田区)で開催された。集会後にはちょうちんデモが行われた。戦時性暴力問題連絡協議会と日本軍「慰安婦」問題解決全国行動2010の共催。

 集会では、「慰安婦」問題の現状について梁澄子氏(「慰安婦」問題解決全国行動2010共同代表)が登壇した。昨年8月に韓国憲法裁判所が「日本軍『慰安婦』問題の解決のために韓国政府が日本政府と交渉しないのは憲法違反」との判断を示してから今に至るまでの推移を報告した。梁氏は解決のために「事実認定、公式謝罪、賠償金の3段階」を強調した。韓国で名乗り出た235人の被害女性は現在齢80歳を超え、亡くなる人が相次いでいるという。

 デモでは、これまで亡くなった「慰安婦」被害者の名前を記したちょうちんを手に集会参加者らが千代田区の日比谷公園から中央区・銀座まで1時間近く歩いた。歩行者に「8・15 終わらない戦争」とメッセージが入った特製うちわを配った。

 集会とデモに参加した高橋喜久江氏(前日本キリスト教婦人矯風会会長)は本紙に対し「日本政府、国会の無責任さを早くから取り組んできた主権者のひとりとして腹を立てている。今日の集会・行動が少しでも事態改善に役立つものでありたい。『政府はその国民の“民度”に比例する』と言うが、多くの人が主張していくことが大切だ。経済大国で人権小国を脱皮するために」と話した。

千鳥ヶ淵戦没者墓苑での平和祈祷会(撮影=山名敏郎)

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