キリスト教出版販売協会夏期例会 〝社会の事象と交わりを〟瀬間勉氏 2012年9月22日

 キリスト教出版販売協会(幹事長・伊奈均志氏=聖文舎社長)は第55回夏期例会を9月4~5日、日本YMCA同盟国際青少年センター東山荘(静岡県御殿場市)で開催した。テーマ「キリスト教出版販売協会の再生を目指して――立ち上がって、歩きなさい(ルカ17・19)」の下、同協会加盟32社から参加者は40人を超えた。

 初日に行われた講演会の講師は人文書出版社の「ぷねうま舎」取締役営業部長である瀬間勉氏(元岩波書店営業部長=写真)。岩波書店で38年にわたり営業販売に携わり、昨年1月に退職、今年1月に「ぷねうま舎」創業に参画した。

 瀬間氏は人文書の第一線で活躍してきたこれまでの経験から、「これからの出版販売人に求められるものとは何か」と題し、語った。出版業界の状況、特徴を解説した上で、「ぷねうま舎」をゼロからスタートしたときに直面した問題など、2時間にわたり熱弁をふるった。

 「社会の事象と交わらない宗教があるなら、ないほうがいい」と強調した瀬間氏は、夏期例会参加前、実際にキリスト教書店を2店ほど訪れたという。

 キリスト教書の中でもとりわけ『天皇とキリスト』(新教出版社)を例にとった“仕掛け方”について言及、他の出版社が刊行している天皇関連の書籍などと共にフェアを行うなどの可能性にも触れた。「天皇については直に国民的議論があるわけではないが、現実の問題に直接関わらない宗教、キリスト教はあり得ない」と意見した。

 さらには同協会に対し、一般の書店とのネットワークを構築するべきだと提案した。「一般大型書店のキリスト教書担当者を集めて意見を聞くような会をもてないか。編集者の意見を聞く時があってもいいと思う。(夏期例会を)55回もやってきて、こんなこともやってきていないとするなら、出版社があまり本を売りたいと思っていないんじゃないのか、という気もしてくる」。

 瀬間氏の講演後、グループに分かれたディスカッションが2度もうけられ、異なる立場から意見交換を行った。

 また、会期中に2012年度総会が開かれ、新年度の幹事社に教文館、日本キリスト教書販売(日キ販)、横浜キリスト教書店、キリスト新聞社、新教出版社、日本キリスト教団出版局、聖文舎(名古屋聖文舎)、監査社に日本聖書協会が選出された。

 幹事会四役には、幹事長に伊奈均志(聖文舎社長)、副幹事長に小林望(新教出版社社長)、書記に金子和人(キリスト新聞社社長)、会計に戸塚邦夫(日本キリスト教書販売社長)の各氏が選任された。

         

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