イエスの「妻」について記されたパピルス断片 米歴史学者が公表 2012年10月6日

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は9月18日、イエス・キリストが自身の「妻」について記されているパピルス断片=写真(ハーバード神学校サイトから)=がローマで開催された国際コプト研究大会で同日公表された、と報じた。4世紀にコプト語で書かれたものをハーバード大のカレン・L・キング教授(歴史学)が解読、発表した。教授は、福音書発見に関する著作がある。

 4×8センチのパピルス断片の片側に8行にわたり、黒いインクで「イエスは彼らに言った。『私の妻は…』」などと書かれていた。「彼女は私の弟子になれるだろう」という文面もあった。

 マグダラのマリアがイエスの妻だったか、イエスに女性の弟子がいたか、などの論議が再燃する可能性が出てきた。女性の宣教における女性の位置、また聖職者独身制などに影響する可能性もある。

 世界的なベストセラー小説で映画化もされた『ダ・ヴィンチ・コード』では、売春婦だったとされるマグダラのマリアとの間にイエスが子どもをもうけたとするストーリーが展開され、当時バチカン(ローマ教皇庁)などが反発した。

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