アジア学院 新コイノニアハウス・教室棟完成 カリタス・聖公会などが支援 2012年10月27日

丹羽章前理事長覚え奉献式

 アジア学院(大津健一理事長・校長、栃木県那須塩原市)は東日本大震災で被害を受けた建物のうち、コイノニアハウスと本館の建て替え工事を行った。二つの建物は、新コイノニアハウス(食堂・厨房)および教室棟(教室・図書館・会議室)として生まれ変わり、9月22日に奉献式が行われた。

 コイノニア棟建築については、カリタスジャパン責任司教の菊地功氏(カトリック新潟教区司教)の紹介により、カリタスアメリカ(CRS)が全面的に支援。また、教室棟の建築については米国聖公会、カリタスジャパン、ドイツ福音主義教会災害支援(DKH)などが支援を行った。同学院は震災以前から海外の教派・団体と関係があり、今回の支援につながった。

 二つの新しい建物は、NGOわかちあいプロジェクトの代表である松木傑氏(日本福音ルーテル聖パウロ教会牧師)の紹介により、フェアトレード(公平貿易)とFSC(森林管理協議会)の認証を受けた床材を世界で初めて使用。太陽熱床暖房システムを導入し、太陽光発電のためのパネルを設置している。

 昨年3月11日の震災では、コイノニアハウスの天井が崩落、本館・寮などの壁や床に亀裂などの被害が生じた。4月の建物診断により、本館およびコイノニア棟の建て替えの必要性と、女子寮・男子寮の緊急補修工事の必要性が指摘され、6月に総額5億3千万円に上る被災施設復旧・復興計画を常任理事会で承認。今年4月6日に起工式を行った。今後、男子寮とチャペルの建設を予定している。

 奉献式は、災害復興事業に尽力し、6月25日に逝去した丹羽章前理事長を覚えて行われ、丹羽氏の親族や学院関係者を含む約200人が出席した。大津氏は、丹羽氏が震災翌日に学院に駆けつけ、災害復興の取り組みを進めたことを振り返り、「丹羽前理事長は、震災後にわたしに、『わたしたちの働きが神のみ心に適っているものであれば、必ず助けてくださる。心配しないように』と言われました。わたしたちは、いまだに問題を抱えていますが、神さまに任せて歩んでいきたいと願っています」と式辞を述べた。

メモ
 アジア学院=1973年の創立以来、アジア、アフリカ、太平洋諸国の農村地域から、農村指導者を学生として招き、国籍、宗教、民族、習慣、価値観等の違いを認めつつ、公正で平和な社会実現のために、実践的な学びを行っている。現在の学生数は30人、職員数は20人。約6㌶の敷地に七つの建物を所有している。

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