1年間同性愛者として生きた米国の男性 2012年11月10日

 米ネットメディア「ハフィントン・ポスト」によると、テネッシー州のティモシー・キュレクさん(26)が10月11日、ABCニュースに登場、自らが同性愛者として1年間生きてきたことを明らかにした。同日は、自身の性的指向や性自認をカミングアウトしたレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの人々を祝い、認識向上を目的とした記念日。

 キュレクさんは、同性愛者として生きることがどのようなものかを理解するために1年間「同性愛者として生きる」ことにしたと言う。ただこの行動は彼の生活と周囲の人々に大きな変化を与えることになった。

 テネッシー州は米国でも特に保守的なキリスト者の多いところで、キュレクさんも小さい頃からキリスト者としての教育を受けてきた。通っていた教会では友人が同性愛者だとしたら「あなたは神の嫌悪の対象だ。天国に行くためには悔い改めなければならない」と言うように教えられてきた彼。その教えを信じ、疑わなかった。

 4年前のこと、知り合いの女性が家族に同性愛者であることをカミングアウトしたところ、家族にその事実を受け入れてもらえず拒絶されたという話を聞いた。その悲嘆にくれて泣く姿を見て、心が揺さぶられたという。

 「ゲイというラベルを貼られることが人生をどのように変えるのか、可能な限りの現実感を持って理解したいと思った」。キュレクさんは、そこで1年間ゲイとして生きることを決意し、友人や家族を含めあらゆる人々に「カミングアウト」した。彼の計画を知っていたのは、彼のおばさんと親友1人、そして「彼氏」となったゲイの友人だけだった。

 ゲイ向けのカフェで仕事を得たり、ゲイバーに通ったり、ゲイのソフトボールリングに参加したり、とゲイのコミュニティに入って行ったが、カミングアウト以降、彼の友人の95%が彼に話しかけなくなったという。そしてカミングアウトに最も衝撃を受けたのは彼の母親だった。

 日記に「同性愛の息子を持つぐらいなら、末期がんを宣告された方がまし」と書くほどのショックを受けていたが、最終的には彼のセクシュアリティを受け入れ「非常に保守的なキリスト者からゲイコミュニティの理解者へと変化した」。【CJC】

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