エジプト・コプト正教会 新教皇にタワドロス主教 2012年11月17日

 エジプトのコプト正教会は首都カイロの聖マルコ大聖堂で11月4日、第118代教皇(アレクサンドリア総主教)にタワドロス主教(60)を選出した。今年3月に死去した教皇シェヌーダ3世の後任となる。新教皇の選出は1971年以来41年ぶり。

 人口約8250万人のイスラム教国エジプトで、コプト教徒は10%弱の少数派。イスラム主義を徹底弾圧したホスニ・ムバラク前政権とはシェヌーダ3世が一定の良好関係を維持していた。

 昨年2月、民主化要求運動「アラブの春」で政権が倒れ、イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」出身のムハンマド・モルシ大統領率いる政権が誕生してからは、コプト教徒と多数派イスラム教徒の摩擦が激しくなっており、新教皇にとっては宗教間の融和や信徒の統率が課題になる。【CJC】

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