歴史文化学科設立記念シンポ 東アジアキリスト教交流の未来への展望 恵泉女学園大学 2012年11月24日

 東京都多摩市にある恵泉女学園大学(川島堅二学長)は、来春から人文学部文化学科を歴史文化学科に名称変更する。これを記念し、同大キリスト教文化研究所は10月27日、「歴史文化学科設立記念シンポジウム 東アジアキリスト教交流の未来への展望」を同大で開催した。

 徐正敏(明治学院大学客員教授、前延世大学教授)、渡辺祐子(明治学院大学教授)、一色哲(甲子園大学准教授)、そしてコメンテーターとして原誠(同志社大学教授)の各氏が登壇した。 

 歴史という時間軸の中でのキリスト教、国家という従来のコンテクストの中におかれてきたキリスト教を「東アジア」のレベルに引き上げ、大きな枠組みの中で考えていくことを目的に行われた。

 中国のキリスト教人口は1億人を超えるといわれ、韓国は人口の約25%がそれに該当する。しかし日本は人口の1%に止まったまま。東アジア交流が加速する中で、国家を越え、また地域を踏まえた視点から、どのような東アジアレベルでの「キリスト教交流」が可能か。

 徐氏は「韓国キリスト教史研究とアジア的観点」、渡辺氏は「中国キリスト教史研究から見る東アジアキリスト教交流の可能性」、一色氏は「交流史の結節点としての《琉球=沖縄》とキリスト教 ――日本キリスト教史研究の新たな地平へ」と、それぞれの講演後、討議に入った。

 「東アジア」と「交流」を念頭においたシンポジウムであることに原氏は、「これまで、神学の交流とか、韓国の○○大学と同志社の交流とかいうものはあったが、国家を超えた、キリスト教のネットワークの中での教会と教会の交流、シンポジウムはなかった。だから、恵泉のこのシンポジウムは記念すべき第一ページになるのではないか」。

 中国でキリスト教を堂々と研究できるようになったのは90年代に入ってからだという渡辺氏。学問としてのキリスト教史研究は、「クリスチャンではない先生方が行っていることが多く、彼らを文化キリスト者と呼ぶ。洗礼は受けない、教会にも行かないが、聖書も読むし、中国でのキリスト教の発展にも興味があり、研究しているという、世界でも稀な現象が起きている」と述べた。

 同大学は1988年に開学、1学部2学科(人文学部=日本文化学科、英米文化学科)からスタートした。現在は2学部5学科(人文学部=日本語日本文化学科、英語コミュニケーション学科、文化学科、人間社会学部=国際社会学科、人間環境学科)、約1700人が学ぶキャンパスになっている。

 川島学長によれば、現在8年ぶりの「大改革」を行っている。人間社会学部で「社会園芸学科」がスタート、また人間社会学部・国際社会学科には「東アジア社会コース」「国際実践コース」を新設するなど、来年4月から学科構成を変える。

 同大は開学当初から学際的アプローチによる文化研究をカリキュラムの根幹にすえている。「その意味では現在の文化学科は開学以来の本学のエッセンスを担っている学科。『歴史』という高校生にも、よりアピールする用語を付すことでさらに志願者が増えることを願っての変更」と川島学長。

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