東京基督教大学国際宣教センターが現状分析 牧師は平均61歳、NCC加盟34% 2012年12月1日

 東京基督教大学国際宣教センター(倉沢正則センター長)は10月末、CD付データブック「宣教の革新を求めて――データから見る日本の教会の現状と課題」を発行した。

 同書は教会インフォメーションサービス(CIS、花園征夫代表)による2010年の教勢調査を中心に、『キリスト教年鑑』や『日基教団年鑑』などのデータをさまざまな角度から分析、評価したもので、同センター専門委員の柴田初男氏が1年にわたる研究をまとめた。

 内容は、各都道府県別の教勢データ、カトリック、他宗教との比較、教会の規模と課題、教職の年齢構成、信徒の男女比など。

 同書の分析によると、全国の教派別無牧(教会に牧師がいない)・兼牧(牧師が複数の教会を兼任している)率が最も高いのは日本聖公会で39・3%、日基教団は8・9%となっている。

 牧師の平均年齢(全国)は61・6歳。教派別では高い順に日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団が63・9歳、日本福音キリスト教会連合が61・7歳、聖公会が60歳、日基教団が59・6歳、バプテスト連盟が59・2歳、同盟基督教団は57・5歳。

 教団・教派別教会数(2010年)ランキングでは、1699の日基教団を筆頭に、日本バプテスト連盟(331)、日本聖公会(301)、日本同盟基督教団(247)、日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団(220)、日本福音キリスト教会連合(200)と続く。以下はいずれも180以下。

 加盟団体別に見ると、日本キリスト教協議会(NCC)加盟が2700(34・2%)、日本福音同盟(JEA)加盟が2100(26・6%)、日本リバイバル同盟(NRA)加盟が500(6・3%)教会あり、その他が2600(32・9%)となっている。

 都道府県別プロテスタント教会未設置市町村数ランキングは、上位から北海道(87)、長野(43)、福島(28)、熊本(25)、青森(21)。最下位は香川で0。都道府県全体の市町村数に対する未設置市町村の割合(都道府県別プロテスタント教会未設置率)では、上位から同率1位で高知、長野、熊本(0・56%)、青森(0・53%)、山形(0・51%)と続く。0%の香川に次いで低いのは静岡(0・06%)。

 都道府県別プロテスタント教会員数の対人口比は、上位から沖縄(0・98%)、東京(0・85%)、兵庫(0・68%)、大阪(0・59%)、京都(0・58%)。最下位は富山で0・14%。ちなみにカトリック信徒の対人口比は、長崎が最多で4・37%。

 著者の柴田氏はあとがきで、「互いに問題意識を共有し、何とか打開したいとの思いにおいては一致しつつも、現実的に教団・教派の壁を越えて協力関係を構築することは、至難の業と言わざるを得ないのが実情」だが、「この壁を乗り越えなければ日本宣教の未来はないのではないか」と指摘し、互いに資産や持ち物を共有しながら地域の宗教的・社会的ニーズに応える「ニーズ志向型器官連結教会」を提唱している。

 添付のCDには、本書に記載したデータのほか、各都道府県の詳細なデータもあわせて収録されている。定価は1890円。購入の申込みは、氏名、必要冊数、住所をEメール(fcc@tci.ac.jp)またはファクス(0476・31・5521)で同センターまで。

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