首相官邸前でゴスペルを歌う会 〝沖縄の嘆きを聞いて〟 祈りと賛美の輪広げ 2012年12月25日

 平和を実現するキリスト者ネット(鈴木伶子事務局代表)の呼びかけで、11月26日から4週にわたり、月曜日の午後6時から1時間、首相官邸前でゴスペルを歌う会が行われた。

 この行動は、沖縄で10月29日から毎週月・火曜日に行われてきた「普天間基地ゲート前でゴスペルを歌う会」に連帯し、始められたもの。賛美は、沖縄で歌われているものと同じ曲の他、「球根の中には」や「善き力にわれ囲まれ」などを加え、聖書朗読、声明文の読みあげを行った。約40人が集まり、ギター、アコーディオン、ピアニカ、ハーモニカ、トライアングルなどの楽器に合わせて歌った。

 「今沖縄中がため息をついている。なぜ沖縄の嘆きを聞いてくれないのか。オスプレイは、北部も南部も昼夜問わず飛び、10月に上陸以来、米軍の犯罪が増えている。飲酒した米兵が現れ、中学生を殴り倒したという痛ましい事件が日常茶飯事で聞かれている。昔から平和をこよなく愛してきた沖縄が、人殺しの道具を押し付けられている。今日はこうして、首相官邸前で皆さんと復活のいのちを主に向かって賛美できることを感謝します。これからも連帯していきたい」。初回の集会の中で、喜友名朝順氏(沖縄バプテスト連盟理事長・東風平教会牧師)は訴えた。

 参加者には、小学生や20代、30代の若者も多く、デモや抗議活動に参加したことのない人がほとんど。上り旗を組み立てる手もぎこちない。激しい雨が降る中、30分遅れて駆けつけた女性会社員は、「沖縄から遠く離れているわたしにも神さまに向かって賛美することならできるかもしれないと思って来た」と列に加わり、道の向こうの首相官邸の灯りをじっと見つめた。同ネットは、全国各地で、沖縄のゴスペルを歌う会に連帯し祈りと賛美の輪が拡がることを望んでいる。

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