大坂でキリスト教書店と牧師が懇談 「教会はおすすめの本待っている」 2013年2月2日

 大阪市北区の山西記念福祉会館を会場に1月14日、キリスト教文書センターとキリスト教出版販売協会書店部会の主催で大阪地域の牧師を招いた懇談会が開かれ、書店員などおよそ30人が参加した。

 同会館では前日の13日からキリスト教出版販売協会に加盟する関西・中国・四国・九州・沖縄地区の書店が一堂に集まり、毎年恒例のブロック会議が行われていた。

 懇談会では、開催地の大阪地区から招かれた牧師と学校教員を囲んで、書店をはじめとしたキリスト教書の出版事業に関わる出版社や取次会社も参加して語り合った。

 招かれたのは向井希夫(日基教団大阪聖和教会牧師)、春名康範(日基教団天満教会牧師)、川俣茂(清教学園中・高校チャプレン)、清藤淳(日基教団和歌山教会牧師)と滝田浩之(日本福音ルーテル大阪教会牧師)の各氏。読者としての立場から質問や要望などを投げかけた。

 「信徒に本を紹介するためにも、教会に本を委託してほしい」、「信徒に贈るプレゼント向けの本を毎年つくってほしい」、「キリスト教書の情報が手軽に入手できるメールマガジンを配信してほしい」、「中高生向けのキリスト教の教科書が少ない」などの意見が上がった。さらには学校の教育現場で、読んだ本のポップを学生に書かせ、本を紹介することの楽しみを学びながら読書推進を図っている事例も上げられた。「既刊本の売上が低迷している」という出版社の声に対して、ポップのような本の「おすすめ」情報が行き届いていない現状が知らされた。

 「本は紹介されるのを待っている」、「教会はおすすめの本を待っている」と牧師から激励の言葉がかけられ、出版不況の中で厳しい経営環境に置かれている書店を応援する懇談会となった。

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