第11回学生宗教意識調査 信仰もつ学生増加、災害時の宗教への期待も 2013年2月16日

 国学院大学教授の井上順孝氏が責任者を務める「宗教と社会」学会・宗教意識調査プロジェクトと、同大学日本文化研究所の研究事業「デジタル・ミュージアムの運営と関連分野への展開」のメンバーが実施した「学生宗教意識調査」の報告書がこのたび公表された。

 同調査は1995年以来継続的に行われており、今回が11回目。調査は昨年4~6月に実施され、全国30の大学から4094人の有効回答を得た。

 2000年代以降、「信仰をもっている」と回答する学生の数が増加していたが、今回の調査でもその傾向が続き、全体で16・1%、非宗教系で8%と、これまでで最も高い数値となった(別表参照)。

 「人生に悩んだとき相談したい宗教家」との質問には、「僧侶」が18・3%で1位、続いて「牧師・神父・シスター」が15・8%で、これまでの順位が入れ替わった。また、「ネット上で相談に回答してくれる人」を選択した割合は13・3%となった。

 葬儀に関する質問では、「散骨・自然葬」を知っている割合が76・9%。「親が『散骨・自然葬』を望んだ場合、あなたはそれに従いますか」との問いには78・1%が「はい」と答えているが、自分が希望すると答えたのは2割ほど。希望する葬法では仏教式が最も高く38・5%、次いで「どれでもいい」が31・8%だった。

 今回新たに東日本大震災についての質問も設けられた。「災害時に宗教や宗教家にできる役割があるか」との問いに「必ずある」「いくらかある」と回答した割合を合わせると67・2%に達した。宗教家や宗教施設の役割としては、「避難場所となるスペースの提供」「被災者の心のケア」がそれぞれ5割を超えた。また、震災による意識の変化として、「自然の力の大きさを改めて感じた」との回答が7割近くに達し、「人とのつながりの大切さを再確認」が5割となった。

 他にも、イスラム教への関心を問う項目や、オウム真理教に対する意識を調査した項目などが紹介されている。報告書の申込は、400円分の切手を同封の上、次の宛先まで。〒150―8440 東京都渋谷区東4―10―28 国学院大学日本文化研究所 井上順孝宛

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