第37回日本カトリック映画賞 ドキュメンタリー「隣る人」に 2013年2月16日

 SIGNIS JAPAN(カトリックメディア協議会、会長=千葉茂樹、顧問司祭=晴佐久昌英神父)は1月13日に「第37回日本カトリック映画賞」の選考会を東京都多摩市のカトリック多摩教会で行なった。審査の結果、授賞作品にドキュメンタリー映画「隣(とな)る人」(アジアプレス・インターナショナル製作・配給、85分)を決定した。

 授賞式および上映会は6月23日、神奈川県川崎市の「川崎市アートセンター」で行われる予定。

 本作は、虐待や育児放棄など、さまざまな事情で親と一緒に暮らせない子どもたちが「親代わりの」保育士と共に生活するプロテスタントの児童擁護施設「光の子どもの家」での8年間を追った。実の親から暖かな愛情を受けることもなく施設で暮らす子どもたちと、可能な限り普通の建物で、普通の暮らしを子どもたちに提供したいと全力で彼らに愛を注ぐ保育士たちの日常を描く。

 「家族とは一体何か」、「血のつながりとは何なのか」、聖書のいう「隣人」とは何か。そして真の「隣り人」になるとはどういうことなのか。「隣人」、「共感」、「共苦」、「共生」という言葉がともすれば簡単に使われがちな今日にあって、この映画の問いかけるモチーフは深い。

 メガホンを取った刀川(たちかわ)和也氏は「アジアプレス・インターナショナル」に所属。フリーの映像ジャーナリストとして、01年から02年にかけて、アフガニスタン空爆の被害を取材、テレビ等で発表してきた。

 その後は主に、国内及び東南アジアでカメラマン、取材ディレクターとしてテレビドキュメンタリー制作に携わる。延べ8年に渡る撮影を経て、初監督となる本作を完成させた。

【メモ】日本カトリック映画賞=前の年の12月から次の年の11月までに公開された邦画の中から、SIGNIS JAPANがカトリックの世界観や価値観に合致した優秀な作品を厳選して、作品及び監督を広く顕彰することを目的に設けられた。今年で37回を数える。

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