「ローザンヌ運動」新総裁にマイケル・オー氏 名古屋・キリスト聖書神学校校長 2013年2月23日

 世界宣教に向け福音派諸教会を結ぶ運動である「ローザンヌ運動」は、理事会による満場一致で新総裁兼CEOにマイケル・オー氏(41)=写真=を任命したことを2月5日、ロンドンで発表した。オー氏は韓国系アメリカ人で日本での活動が長く、名古屋市に「キリスト聖書神学校」を設立、現在も校長を務めている。

 就任は3月1日だが、正式な就任式は、6月に南インドで開催される「ローザンヌ・グローバル・リーダーシップ・フォーラム」の中で行われる。今後も日本での活動は継続するとしており、「ローザンヌ運動」の本部が日本に置かれる形になると見られる。

 「ローザンヌ運動」は、1974年にスイスのローザンヌで開かれた第1回ローザンヌ世界宣教会議から生まれた。運動は、2010年10月に南アのケープタウンで開催された第3回ローザンヌ世界宣教会議で発表された『ケープタウン決意表明』を契機に盛んになった。

 前任CEOのS・ダグラス・バーザル氏は、3月1日付で米国聖書協会会長に就任するが、「ローザンヌ運動」には名誉会長として今後も関係する。

     ◇

 オー氏は、「1993年以来、日本は私の生活と心の一部だった。日本のクリスチャン及びリーダーは、私のことを実に温かく受け入れ、思いやりを示してくれた」と感謝の意を表し、「ローザンヌ運動の国際本部が日本に存在するというこの日を迎えることができ、私は心躍る思いで一杯」とコメントした。

 「ローザンヌ運動」の日本での責任主体である日本ローザンヌ委員会の金本悟委員長は、「日本の教会の間に、この若きリーダーのための祈りと支援の輪を広げるため、できる限りの努力をする」と述べた。

 オー氏は、ペンシルベニア大学より政治科学学士号、教育学修士号、教育指導・人間学博士号を取得、トリニティ神学大学より牧会学修士号、ハーバード大学より東アジア学修士号を取得している。アーバナ宣教大会やデザイアリング・ゴッド牧師会議などで講演を行ってきた。2006年のローザンヌ次世代リーダー会議で基調講演者及び企画チームメンバーとして奉仕。翌年からローザンヌ運動理事。米長老教会(PCA)の教師であり、宣教師として日本長老伝道会に派遣された。パール夫人との間に5人の子どもがいる。

【メモ】
 キリスト聖書神学校=マイケル・オー氏を創立者・校長として2005年に愛知県日進市のアパートの一室で新入生3人を迎え開校。07年、日進キリストセンター2階へ移転し、初めての卒業生を送り出す。11年9月、愛知県名古屋市中村区に移転。現在、フルタイム学生18人と多数のパートタイム学生を抱える。福音主義・改革派神学をもとに、日本の新しい世代への神学教育とグローバルな若いクリスチャンリーダーの育成を目指す。

 

海外一覧ページへ

海外の最新記事一覧

  • 聖コレクション リアル神ゲーあります。「聖書で、遊ぼう。」聖書コレクション
  • 求人/募集/招聘