日本YMCA同盟がスポーツ界に緊急提言 「いじめと体罰」なくせ 2013年2月23日

 日本YMCA同盟(中川善博会長)は、昨今、社会的問題化しつつあるスポーツ界で起こった「いじめと体罰」の報道に接し、「緊急提言シリーズ」として、各地のYMCA総主事や関係者の意見をホームページ上に掲載している。

 この企画担当者の横山由利亜執行理事によると、大阪市立桜宮高校バスケットボール部主将の男子生徒が体罰を受け、自殺した問題に起因するという。バスケットは、YMCAスタッフが約120年前に発明したスポーツだ。シリーズの中でも、YMCAとバスケットの関係性に触れており、名古屋YMCA総主事の加藤明宏氏は、〈いかなる暴力行為も、ラフプレイも徹底的に排除しよう〉という発明者J・ネイスミスの断固たる願いがあったことに言及している。

 関学大アメリカンフットボール部監督として10年間で7回大学日本一に導いた武田建氏(関学大名誉教授、元神戸YMCA余島キャンプリーダー)は、「コーチングに暴力はいらない」と題して、〈「暴力はいけない」と非難するだけではなく、どうすれば殴らず、どならず、青少年を指導するか、YMCAの持つノウハウを世間に伝えること〉と、具体的にその指導法を語る。〈コーチング、それはYMCAの小学生でもオリンピックの強化選手でも同じ理論と方法です。教える対象のレベルが違うだけです〉。

 そのほかの提言者に、山田公平氏(アジア・太平洋YMCA同盟総主事)、水野雄二氏(神戸YMCA総主事)、宮崎善昭氏(北海道YMCA総主事)、太田直宏氏(岡山YMCA総主事)が登場している。近日中に永吉宏英氏(大阪体育大学学長)、池田浩美氏(元なでしこジャパン・チームキャプテン)の意見もアップする。

 横山氏によると、このシリーズをホームページ上にアップしてから、2月上旬の2週間で1日あたりの閲覧者が以前の3~5倍に増えたという。

 青少年のいのちを育むためのスポーツ界で起こった暴力問題や自殺といった事態に、「保護者や学校関係者の関心の高さを感じる」と横山氏は話している。

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