カトリック司教協議会が犠牲者追悼・復興祈願ミサ 〝被災地支援で「信仰の道を再発見」〟 震災2周年を前に活動継続打ち出す 2013年3月9日

 日本カトリック司教協議会(会長・池長潤大阪大司教)は2月20日、東京都千代田区のカトリック麹町(聖イグナチオ)教会主聖堂で、「東日本大震災二周年を前にして 犠牲者追悼と復興祈願ミサ」を開催した。

 主司式は池長大司教。駐日教皇大使ジョセフ・チェノットウ大司教と16教区の現役司教の共同司式で執り行われ、仙台教区の平賀徹夫司教が説教した。

 平賀司教は、「震災から2年近くたって、色々な団体が引き揚げている状況だが、カリタスジャパンの全面的な支援を受けて活動しているカトリックのベースは、ずっと留まり支援活動しているので、被災した人たちからの信頼は篤いものがある。被災された人に全国の教会から支援活動が送られていることに感謝」と述べた。

 また、昨年10月から始まった信仰年に際し教皇ベネディクト16世が「信仰の道を再発見しなければならない」と自発教令で述べたことに触れ、「それはキリストと出会うことの喜びと、キリストと出会うことへの新たな熱意をますます明らかに示すためだ。『信仰の道を再発見する』という、その具体的な方法は被災地支援の活動を継続することで、できるのだろうと思う。被災地のためのお祈りと手を差し延べてくださる皆様のご支援に改めて深く感謝」と話した。

 池長大司教は、ミサの終わりのあいさつで、被災地では特に「住居の問題」「放射能汚染除去」「就職と第一次産業復活の問題」という3点で、復興への道のりは厳しく、解決には時間がかかると強調した。「これからも祈りをさらに続けながら、このような状態から被災地の人々を救い、力を与えてくださるように、そして本当の復興に向って進んでいくことができますように」と祈りをささげた。

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