イスラム改宗者がカトリック教会脱退 2013年4月13日

 エジプト出身のイスラム教徒イタリア人マグディ・クリスチアノ・アッラム氏(61)は、著名なジャーナリストで公然イスラム教を批判、注目されていた。2008年3月22日に当時の教皇ベネディクト16世から直接洗礼を受け、カトリック教会員になったが、この3月25日、右翼系日刊紙「イル・ジオルナーレ」で、教会を脱退する、と発表した。

 改宗後、同氏は右翼政党を結成したが、昨年4月の総選挙で手痛い敗北を喫した。カトリックへの改宗は、ベネディクト16世の引退により「終わった」と考えていると、説明している。

 3月29日、教皇フランシスコが、各宗教、特にイスラム教との対話に力を入れる、と語ったことが直接の引き金になった。同氏はイスラム教を「本質的に暴力思想」としており、宗教的相対主義、特にイスラム教を本物の宗教として正当化したことが教会を脱退する主な理由だ、としている。今後もキリスト者ではあり続けるものの、「もう教会を信じない」と言う。

 バチカン(ローマ教皇庁)との宗教間対話に関わったイスラム教の指導的知識人アレフ・アリ・ナイェド氏は、公にされた改宗を「勝利主義者の点数稼ぎ」と批判、カトリック教会の対イスラム教方策に「深刻な疑義」をもたらす、と語っていた。(CJC)

 

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