メノナイト派有志が声明 「憲法守り、平和実現」 2013年5月18日

 憲法記念日の5月3日、非暴力と平和主義を掲げる全国のメノナイト教会有志が「日本国憲法を守り、平和を実現しよう」との声明を発表した。共同世話人は大野和子(メノナイト東京方南町キリスト教会代表役員)、小林良裕(ホスピス医、メノナイト札幌ベテルキリスト教会牧師)、佐々木淳二(大分メノナイト教会牧師)の3氏で、北海道から九州まで、メノナイト系諸派の教会に属する牧師や信徒ら11人も名を連ねた。

 声明は「全国のメノナイト教会、そして諸教会の主にある兄弟姉妹に訴えます」として、安倍晋三内閣が成立して以来、「急速に現実味を帯びて」きた憲法改正に危惧を表明。天皇の元首化、国防軍の設置、集団的自衛権の行使を掲げた自民党の「憲法改正草案」(2012年4月)や96条改正の動きに対し、「今は口を閉ざし沈黙を守る時ではありません。主イエスの力を受けて立ち上がり、『戦争は最も大きな罪である』、『この国が再び戦争に加わるどのような道もつけてはならない』と語る時です」と宣言し、憲法9条の擁護を呼びかけている。

 佐々木氏は、「おそらくメノナイト教会のグループを越えた形で、このような行動をとるのは初めて。それだけ危機感が広がっている」と話す。今後はこの声明をもとに、教団・教派を越えて、平和を愛するキリスト者との連帯を深めていく予定だという。

 アナバプテスト(再洗礼)を起源とするメノナイトはすべての戦争に反対し、歴史上少なくない殉教者を出してきた。国内では、日本メノナイト・キリスト教会協議会、東京地区メノナイト教会連合、日本メノナイト・ブレザレン教団、日本キリスト兄弟団、日本メノナイト・キリスト教会会議などが活動している。

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