〝どこまでも子どもとともに生きる〟 G・E・キュックリッヒ氏没後37年記念礼拝 2013年5月25日

 日本のキリスト教乳幼児保育に貢献したドイツ人宣教師ゲルトルード・E・キュックリッヒ氏の没後37年を記念する礼拝が5月3日、日基教団滝野川教会(東京都北区)で行われた。関係者約170人が出席した。

 礼拝は、森田弘道氏(社会福祉法人愛の泉理事長、日基教団愛泉教会牧師)の司式で、フェーゲルコール(東洋英和女学院短期大学同窓生によるコーラスの集い)の合唱、飯島千雍子氏(東洋英和女学院大学教授)による独唱などが行われた。主催の財団法人キュックリヒ記念財団(小島富美子理事長)は2月末に解散したが、1月にこの礼拝の開催を決定していた。

 「約束されたもの」と題して説教した深井智朗氏(金城学院大学教授)は、「わたしたちはこれまでキュックリッヒ先生を記念したこの財団に集まり、先生の教育理念や実践に学んできた。しかし明日からは一人ひとりそれぞれの場所に立って、キュックリッヒ先生の教えの後継者、証人となる」と述べ、それがキュックリッヒ氏の信仰に学ぶことだと強調。「わたしたちはどこまでも子どもたちの将来を考え、子どもたちとともに生きていく。神がわたしたちのために約束してくださったものは、財団という制度ではなく、わたしたちがどこまでも子どもとともに生きていく喜びのこと」と語った。

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 同財団は、キュックリッヒ氏の遺志を引き継ぎ、その働きを記念するために1974年に設立された。乳幼児期の保育のために、人的環境の充実と向上を図り、指導的な保育者の育成と両親教育が最も大切だとして、保育講座の開催や季刊誌『乳幼児の教育』の発行などを行ってきた。

 設立当初より全国の保育者や関係者、ドイツの教会からの献金を基本として、会員の会費によって運営されてきたが、公益法人制度改革に伴い、資金不足のため解散を決断。

 残余財産はキリスト教保育連盟に委託され、一部活動についても同連盟が受け継ぐ予定。

             

メモ
 ゲルトルード・E・キュックリッヒ(1897~1976)=南ドイツのシュトゥットガルトにて牧師の娘として生まれる。乳幼児教育の祖フレーベルの孫弟子として学び、22年に宣教師として来日。東京・鐘ヶ淵で保育事業を開始する。23年、東京保育女学院(後に東洋英和女学院と合併)設立。31年、キリスト教保育連盟設立に参加。戦後は埼玉県加須市に戦災孤児収容施設「愛泉寮」を設立。草苑高等保育学校(現草苑保育専門学校)講師、社会福祉法人愛の泉理事長、和泉短期大学教授などを歴任した。

 

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