「九条の会」大江氏ら訴え 〝草の根から改憲反対を〟 2013年6月8日

 憲法9条を守ろうと04年6月に結成された「九条の会」呼びかけ人の大江健三郎(作家、78)、奥平康弘(憲法研究者、84)、澤地久枝(作家、82)の各氏が5月17日、東京・市ヶ谷で記者会見を行った。「職場、地域の草の根から改憲反対の世論を作ろう」と訴えた。

 この日発表されたアピール文は、国会が憲法改正を発議する要件などを定めた96条の改正について「憲法改正の要件を緩和すれば、時々の多数派の都合で憲法を変えられる状況を作り出し、立憲主義を破壊するものとなることは明らか」とし、「安倍首相の真のねらいは、96条改憲を突破口に、9条改憲につきすすむことにある」と主張。さらには「軍法会議の設置や軍事秘密保護法の制定、首相による非常事態宣言の発令など、『戦争をする国』をめざした体制作りを全面的に進めようとしている」と指摘している。

 会見で澤地氏は、「日本の戦後政治は、結論が割れそうなときにはいつも与党の強行採決で法律が通る。既成事実を次々に積み重ねて、押し切られてきた。原発のことや、その他たくさんの憲法違反の法律がある」と話し、今夏の参議院選挙について「自分の一票がどういう歴史的な意味があるのか、皆が自覚し、よく考えて投票してもらいたいと思っている」と意見した。

 「九条の会」の、ほかの呼びかけ人は、梅原猛(哲学者)、鶴見俊輔(哲学者)の両氏。井上ひさし、小田実、加藤周一、三木睦子の各氏は亡くなっている。同会の呼びかけに呼応し、全国で自発的に組織された「九条の会」は7528(準備備会含む、2011年11月現在)。

 

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