日本盲人キリスト教伝道協議会 「全国教会の受け入れ状況調査」 2013年6月8日

 視覚障がいを持ちながら牧会伝道に励む伝道者や、教会生活を送る信徒、求道者の数を把握し、どのような支援を必要としているかを知ろうと、日本盲人キリスト教伝道協議会(日高馨輔議長)が、「全国教会在席視覚障害者調査」アンケートを実施し、このたび結果を公表した。

 アンケートは、2011年に同協議会が創設60年を迎えたことを記念して、同年4月~9月に実施した。全国の教会や教区事務所などに調査票を5005通送付し、584通を回収(回収率12%)。回答したのは、日基教団(148)、カトリック(104)、日本キリスト教会(72)、日本聖公会(58)など、単立を含む24の教派。このうち、視覚障がい信徒・求道者のいる教会は209教会であった。

 アンケートでは、視覚障がい者の在籍状況とともに、障がいの種類(全盲、弱視、その他、不明)と、点字を読めるか読めないかを調査。また、教会の支援として、「ハード設備」「印刷物対応」「点字版備品」「配慮」の有無についても質問した。

 報告書には全国の教会を各都道府県別に集約した表も掲載。集会などを行う際に、各教会に所属する障がい者からニーズを聞きだしたり、障がい者に対する配慮について、教派に関係なく教会同士が連絡をする場合などに参考にできる。

 視覚障がいを持つ人が教会に継続して来ない、という回答者からのコメントに対しては、「『点字の聖書と讃美歌の用意があります。視覚障害の方も出席ください』と呼びかける教会の声でありたい」と強調。視覚障がい者は点字を読むことができるとは限らないと指摘し、情報伝達手段として、テープによる録音、CDの利用、パソコンによるデータ送信、奉仕者による読み上げを提案している。

 また、ハード面での配慮として、階段の手すりや点字ブロック、各部屋の点字表記を挙げ、「視覚障害者は個人で解決できる問題を自分自身に課しています。何に手を貸すことが必要かは、それぞれの個人によって違っています。ぜひ、個人的に訊ねて下さい」と呼びかけている。

 同協議会によると、日本国内には約348万人の身体障がい者がおり、そのうちの約1割にあたる31万人が視覚障がい者だという。

 アンケートに関する問合せは同協議会(℡03・3203・4219)まで。

 

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