宗教者が宗派を超えて共同声明 「憲法96条改定に反対」 賛同者800人超す 2013年6月15日

 「憲法96条の改定に反対し、憲法9条を守ろう」と呼びかけるキリスト教、仏教、神道の宗教者約50人が5月29日、ニコラ・バレ修道院(東京都千代田区)で集会を開き、宗派を超えて共同声明を発表した。

 声明は、安倍晋三首相が目指す96条の改定は、「改憲のハードルを下げ、9条改憲を容易に進めようとするもの」とし「日本を再び、『戦争する国』に仕立て上げようとする大変危険な動き」と批判。「いのちを尊び、いのちを守ることを第一の使命とし、平和の世界を具現するために手を携えている」宗教者として、「96条改定反対」の一点で共同することを訴えている。

 呼びかけ人代表は、宮城泰年(聖護院門跡門主)、谷大二(カトリック正義と平和協議会会長)、小橋孝一(日本キリスト教協議会議長)の3氏。キリスト教からは他にも、カトリック、日本聖公会、日本バプテスト連盟、日基教団、日本友和会、日本YMCA、平和を実現するキリスト者ネットなどの関係者約30人が呼びかけ人として名を連ねている。インターネット、郵送などによる賛同者は、800人を超えた(28日時点)。

 戦中世代の小橋氏は自らの体験を振り返り、「世の真理の根幹だと教えられてきた憲法を、自分より若い世代が変えようと画策していることにショックを受けている」とし、「同じような感覚を持っている人々が多数だと信じている。それらの声をどれだけ集められるかが大事」と述べた。

 憲法審査会に委員として出席する笠井亮衆院議員(日本共産党)は来賓あいさつで、「宗教者のみなさんをはじめ、多くの国民による運動が改憲勢力を動揺させている。96条改定反対の一点で、ともに力を合わせていきたい」と呼びかけた。

 作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんは文書で、「今後も日本は戦争をしない国として生きるべきです。宗教者は人の命を絶対殺さない立場に立っています」とのメッセージを寄せている。

 「宗教者九条の和」「カトリック正義と平和協議会」「平和を実現するキリスト者ネット」のホームページからも賛同申し込みが可能。問合せは「宗教者九条の和」事務所(℡03・3461・9363)まで。

 

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