新島学園短期大学チャペルアワー 中島ノブユキさん「賛美歌がルーツ」 ドラマ「八重の桜」の音楽担当 2013年6月22日

 創立30周年を迎えた新島学園短期大学(狩野俊郎学長)は5月28日、NHK大河ドラマ「八重の桜」で音楽を担当する中島ノブユキさん=写真左=を招き、「ピアノとお話」と題する特別チャペルアワーを開催した。

 中島さんは群馬県安中市生まれで新島学園中学・高等学校の卒業生。東京とパリで作曲を学び、ピアニスト、作編曲家として映画「人間失格」、アニメ「たまゆら」など、数々の作品で音楽を手がけてきた。

 今回、NHKのプロデューサーが中島さんの出身校について知ったのは依頼後のことで、「運命的なもの」を感じたという。収録にあたっては、実際に母校の礼拝堂でパイプオルガンを演奏し、楽曲の音源として使用した。

 中島さんは、ドラマの後半で使われる楽曲の録音をし終えたばかり。この日は、中高の同級生でもある湯浅康毅さん(同学園副理事長)=写真右=と対談しながら、合間に「八重の桜」の曲などをピアノで演奏した。

 会場には卒業生や関係者、現役の学生など約400人が集まり、思い思いの情景を思い浮かべながら聴き入っていた。

 「中島さんの曲は賛美歌のようだ」という安中教会の信徒の声が紹介されると、「四つの限られた音を最大限活かして豊潤な響きを生み出す賛美歌は、自分にとってのルーツ。毎朝の礼拝でそれを耳にしていたというのは重要な経験だった」と応答。若い時分にはそうしたルーツを拒絶し、違うものを求めて模索していた時期もあったが、知らず知らずのうちに大切なものとして自分の中に残っていることを気付かされたという。

 讃美歌111番「神の御子は今宵しも」などは今でも口ずさむことができ、作曲の際には体にしみ込んだ当時の原体験が無意識に出てくることも多いと中島さん。終演後のインタビューでは、「言葉と音楽が融合するオラトリオのような舞台にも挑戦してみたい」と抱負を語った。

 参加した学生からは、「ピアノを生で聴いて感動した」「今まで八重の桜を見ていなかったが、これから見てみようと思う」などの感想も寄せられた。

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