創立以来63年経て 日基教団上星川教会 「第一種教会建設式」 2013年6月22日

 横浜市・保土ヶ谷区の日基教団上星川教会(牧野信次牧師)は、創立以来63年の年月を経て、5月19日、「第一種教会建設式」を平良愛香氏(同教団神奈川教区議長、三・一教会牧師)による司会で執り行った=写真。49年間第二種教会として歩んできた上星川教会。ペンテコステの日に教会としての「成人式」を迎えたこの日、関係者ら55人が祝った。

 上星川教会は2011年12月に新会堂建築が完成し、昨年5月に献堂式が行われた。三角錐のおむすび形の礼拝堂が特徴的で、敷地が傾斜地であるため、上りやすくするために「スロープカー(斜面昇降設備)」が設置されている。

 同教団神奈川教区常置委員の尾毛佳靖子氏(戸塚教会牧師)は、近年の上星川教会の歩みに触れ、「ここまで来るのに紆余曲折を経てきたのではないかと思う。苦しみの深さが喜びの深さと重なった経験を持った教会だ」と述べた。さらにマタイ福音書の25章40節をひいて、「現代は傷つき、傷つけられやすい時代だ。傷ついた人をどう受け入れ、寄り添っていくのかが問われてくる。最も小さくされた人というのは、どこにいても視野に入ってこない。辛い重荷を背負っている、その一人を見失ってはいけないと思う」とし、「最も小さい人と共に歩んでいく、さらに視野を広げていく教会になってほしい。今日はおめでとうございます」と祝辞を述べた。

 牧野氏は、上星川教会に赴任して5年目。第一種教会建設式を迎えたことについて、「教会としての『成人式』を迎えたということ。成人性とは責任ある主体性を自覚すること。弱い人に対する接し方を忘れないようにしたい」とあいさつ。この日は、牧野氏の前任地である日基教団鶴川北教会員も多数来場した。

【メモ】
 上星川教会=1950年2月に家庭集会発足、5月5日、教会学校開始(創立記念日)。1963年9月、日基教団上星川伝道所として承認されてから、翌年5月、「第二種教会」を設立、上星川教会となった。その後、上星川一丁目に新会堂を完成し(77年12月)、81年4月から新装の上星川幼稚園講堂で主日礼拝を再開。49年間、第二種教会であった。

 2011年12月には新会堂建築が完成。2012年4月、第一種教会建設を教会総会で議決し、2013年3月4日、神奈川教区定期総会での可決を経て、教団議長の承認書が交付された。

 教団教規第87条には、①「教会を分けて第一種教会および第二種教会とする」とあり、②「第一種教会とは、現住陪餐会員おおむね50名以上を有し、教区の定めた教師謝儀の基準額、その他教会の経費および教区への負担金の全額を支弁し、教会的機能を遂行する教会をいう」とある。第二種教会については、③「第一種教会の条件を具備しない教会で、現住陪餐会員おおむね20名以上を有し、献金総額が教区所定の基準額に達した教会をいう」とある(日本基督教団教憲教規および諸規則、07年4月改訂)。

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