『東日本大震災復興支援コンサート 3・11を忘れない メサイア2013祈り』 2013年6月22日

 2012年9月8日、「東日本大震災、復興支援プログラム3・11を忘れない~愛の虹プロジェクト メサイア2012~福島」(日本聖書協会主催)は、教派を超えた協力により、福島市音楽堂大ホール(福島市入江町)で開催し、ほぼ満席の千人が来場した。演奏指揮は小田彰氏、合唱は「愛の虹合唱団」。演奏には仙台フィルハーモニー管弦楽団などからの応援もかけつけた。同様の公演を、東京でもして欲しいという声に応えて、「東日本大震災復興支援コンサート 3・11を忘れない メサイア2013祈り」(メサイアコーラルソサイェティ主催、日本聖書協会後援)がメルパルクホール東京(港区芝公園)で7月6日に開催される。今回の公演に尽力を注ぐ小田彰氏(ライトハウス田園調布チャペル牧師)に話を聞いた。

 「メサイア公演が企画されたのは2011年クリスマスでした。日本聖書協会の渡部信総主事の心に主が語りかけました。その結果、福島市音楽堂大ホールでのメサイア公演が実現しました。来場者千名のうちおそらく半分以上の人々はクリスチャンではなかったでしょうが、一同涙の祈りを捧げ、最後に全会衆が歌った「安かれ我が心よ」はメサイアによって与えられる慰めが会衆の心に訴えかけました。公演の後「福島メサイア市民合唱団」が組織されました(代表福島いずみルーテル教会牧師野村治師)。

 当然のことながら、メサイアの希望と慰めのメッセージを東京でも聞いてもらいたいとの声が起こってきました。まさに「3・11を忘れない!」というアピールです。いや「3・11を忘れないで欲しい!」と言う叫びなのです。そこで急遽今回のコンサートが企画されました。

 私が主催し、また指揮もしながらこのコンサートを準備していますのは、被災地の復興があまりにも進んでいない実状に心を痛めているからです。特に放射能被害を受けた地域の方々の苦しみ悩みは計り知れません。浪江町のためにささやかなチャリティーコンサートをして参りましたが、土地が奪われ、仕事も仲間も失い、そして果てしない時間を要求されている友人達を思う時、絶望的無力感を禁じ得ません。

 もはや、募金や物資援助ではなく、生涯をかけた祈りでなければならないと思うに至りました。特に子供達が見えない町は未来が見えない不安にかられます。一時金を貰って刹那的に浪費している人々の話は、まさに人間破壊です。無気力になりつつある仮設住宅の高齢者の姿は私の胸を刺し貫きます。ターミナルケアの様々な研究がなされていても、福島を始めとする被災地の人々の心のケアは置き去りにされています。日本人全体がこの事実から目をそらすことなく、切に祈る心を燃やしていかねばならないと思うものです。

 絶望の中にあった作曲家ヘンデルを復活させたメサイアが、憂いに満ちた人々の心を笑顔に変えてくださるように祈ります」

          

 コンサートは被災地支援団体、支援者は無料招待。コンサートチラシの無料招待申込み書を利用して申込み。有料前売り券3千円(当日3500円)。℡03・3717・2711。FAX03・3721・2182。インターネットも受け付けている。

 

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