〝憲法は権力者縛るもの〟 宗教者による共同声明 賛同者募る 2013年7月27日

 宮城泰年(聖護院門跡門主)、谷大二(カトリック正義と平和協議会会長)、小橋孝一(日本キリスト教協議会議長)の3氏らが宗派を超えて「憲法96条の改定に反対し、憲法9条を守ろう」とする共同声明を発表し(6月15日付既報)、賛同者を募っていることについての第1次集約集会を7月2日、衆議院第2議員会館(東京都千代田区)で行った。

 約60人が参加し、インターネットやファクス、郵送などによる賛同者は5338人(7月1日現在)であると報告された。

 司会をつとめた鈴木伶子氏(平和を実現するキリスト者ネット事務局代表)は、「普段は別の信仰を持っている人たちが平和ということで一緒に集まれていることを嬉しく思う」と述べた。

 呼びかけ人の1人、大倉一美氏(日本カトリック正義と平和協議会事務局長)は、自民党の「憲法改正草案」とその動きに触れ、「憲法は、権力者を縛るものなのだということがわかってきた。参院選では1人でも多くの護憲の人を国会に送らなければならないと思う」と主催者としてあいさつ。

 呼びかけ人に名を連ねた瀬戸内寂聴氏(作家・僧侶)は、この日の集約集会に「非戦国を宣言したのが九条です。平和を守る決意が九条に示されたのです。それを守りつづけるのが日本の姿勢でなければなりません」とのメッセージを寄せた。

 この共同声明は、憲法記念日の5月3日に発表された。7月末までに1万人の賛同を目標としている。

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