コルベ神父の原画11点を展示 「絶望からの希望」 明治学院大学キリスト教研究所 2013年8月3日

 第2次世界大戦時に、ナチス・ドイツが占領地ポーランドに建設したアウシュヴィッツ強制収容所へ送られた、マキシミリアノ・コルベ神父を描いた原画展「絶望からの希望」(明治学院大学キリスト教研究所主催)が、7月31日から8月8日まで、同大学白金キャンパス本館のキリスト教研究所で開催される。

 この原画展はキリスト教研究所提供科目の、戦争と平和の問題を考える授業に連携して行われ、学外者も観覧できる。原画はアウシュヴィッツ平和博物館(福島県)の所蔵するミェチスワフ・コシチェルニャックのペン画11点で、囚人の身代わりとなったコルベ神父の最後の姿などが、写実的な筆致で克明に描写されている。会場では「絶滅収容所アウシュヴィッツ」のビデオを流す予定。

 同研究所の関係者は「昨年は授業関連で原画展と早乙女勝元氏の講演が平行して行われ、関心を呼び履修していない学生も来ました。今回の授業では沖縄についてが平和という括りであり、展示は夏休みの初め頃なので学生が来てくれるのを期待したいのですが。一般の方もご覧いただきたい」と話す。

 ミェチスワフ・コシチェルニャック自身同収容所で囚人となり、コルベ神父が妻子ある男性囚人の身代わりとなり、餓死刑に処せられる最後の姿を隠れてスケッチした。「フランチシェク・ガヨヴニチェク氏の身代わりを申し出るコルベ神父」、「看守たちの暴力の中でレンガを運ばされるコルベ神父」などを残した。

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