全国の教会教育関係者が仙台に 同士つなぐ「黄色いハンカチ」 2013年8月10日

〝祈りでつながる、祈りで広げる〟

 日本キリスト教協議会(NCC)教育部(石田学理事長)と仙台キリスト教連合(吉田隆世話人代表)が主催する「全国教会教育フェスティバル2013 in 仙台」が7月14~15日、仙台市青葉区の日基教団東北教区センターエマオ、日基教団仙台青葉荘教会、カトリック元寺小路教会を会場に開催された。教会教育に携わっている人や関心のある人など、全国から130人が参加した。

 「祈りでつながる、祈りで広げる」をテーマにした今回のフェスティバル。

 14日、実行委員の中井利洋氏(日基教団仙台東教会牧師)がフェスティバルのテーマ曲として作曲した「喜ぶ者と共に」を賛美して開会した。

 この日の夕礼拝は、フェスティバルの実行委員長を務める影山博美氏(日本聖公会秋田聖救主教会司祭)が司式。礼拝後、「被災地の今を知る」と題し、東北ヘルプ(仙台キリスト教連合被災支援ネットワーク)事務局長の川上直哉氏(日基教団仙台市民教会牧師)が活動を報告した。

 15日の派遣礼拝では、分科会の参加者が創作した賛美歌「たがいに愛し合いなさい」を賛美。メッセージは國安光氏(日本キリスト改革派仙台カナン教会牧師)が担当した。参加者に事前に配布されていた「祈りの黄色いハンカチ」に各自の祈りや聖句などを書き入れて、参加者同士を祈りでつないだ。

 分科会では、「たのしくつくろう、教会のチラシ☆」「歌が祈りとなるひととき」「平和を創り出す歴史教育に向けて」「においで感じる聖書の世界」など、2日間で10のプログラムを実施。

 東北教区センターでは、NCC教育部が作成した「目で見る教会教育の100年」のパネル展示、東北ヘルプの活動紹介展示が行われた。

 また、オプションプログラムとして、13日には石巻で「被災地フィールドスタディツアー」、16日には福島県会津若松で「原発と放射能汚染問題スタディツアー」も実施された。

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 NCC教育部主催の「全国教会教育フェスティバル」は今回が3回目。第1回は東京(2007年)、第2回は長野県松本市(11年)で開催された。教会学校、子どもの礼拝など、教会教育に携わっている人々が、教派や地域を超えて互いの賜物を分かち合い、励まし合う時を持つことを目的としている。第2回の参加者がアンケートで「次はぜひ仙台で」と希望したことから、今回、震災後の仙台で開催することになった。

 仙台キリスト教連合の呼びかけで、日基教団、日本聖公会、日本バプテスト連盟、日本キリスト改革派教会、日本ナザレン教団の各教派から10人の委員が集まり、実行委員会が発足。約1年かけて準備を進めた。

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 同フェスティバル実行委員会副委員長の大越美穂氏(日基教団名取教会会員)の話=実行委員会は、委員長を始めそれぞれが震災の支援や教会での働きがある中で会を重ね、結局全員が揃ったのは当日でした。各自の役割をしっかり担って準備していく中で、委員たちが教派を超えて良い交わりを与えられました。また、委員の他に片付けや掃除など裏方の応援に入ってくださる方もあり、信徒同士の連携が発揮されたと思います。その結果、すべての日程が美しい形でまとまりました。それが実行委員会にとっての、一番の恵みです。

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