「96条改定反対」宗教者共同声明 賛同者1万人超える 2013年10月5日

 キリスト教、仏教、神道などの宗教者が宗派を超えて5月に発表した「96条改定に反対し、憲法9条を守ろう」と呼びかける宗教者共同声明(6月15日付・7月27日付既報)について、このほど賛同者が1万人を超え、「賛同者1万人到達集会」が9月19日、参議院議員会館(東京都千代田区)で開かれた。呼びかけ人や賛同者ら80人以上が集った。

 声明は、「96条を改悪し、9条改憲に道筋をつけようとする安倍首相の動きは、日本を再び、『戦争する国』に仕立て上げようとする大変危険な動き」として、「いのちを尊び、いのちを守ることを第一の使命とし、平和の世界を具現するために手を携えている」宗教者として、「96条改悪に反対し、9条を守ることを祈り求め」るもの。

 共同声明の呼びかけ人代表は宮城泰年(聖護院門跡門主)、谷大二(カトリック正義と平和協議会前会長)、小橋孝一(日本キリスト教協議会議長)の3氏。9月17日現在、呼びかけ人83人、賛同団体29団体、賛同者は計1万2219人となった。

 「安倍首相の改憲暴走阻止のために」と題して講演した高田健氏(許すな!憲法改悪・市民連絡会)は、安倍首相が最近では96条改定を主張しなくなったことについて、「安倍さんが96条を言いだせないような状態にしたということに、わたしたちは確信を持つ必要がある。この第1ラウンドではわたしは勝利したと思っている」と強調。「96条をはじめとして安倍さんが目指そうとしていた改憲の動きは、文字通り明文改憲にはならないまでも、実質的に憲法を変えたような状態を作ろうとしている」とし、集団的自衛権の行使に反対する運動を展開することを訴えた。

 呼びかけ人の1人、大倉一美氏(カトリック東京教区司祭)は、インターネットによる賛同者が1313人であることについて、「若者たちが参加していない」として、ネット利用を今後の課題として指摘した。

 最後に小橋氏があいさつし、「警察予備隊、保安隊、自衛隊、防衛省は、わたしは解釈改憲だと思う。なぜ今の『軍備を持たない』という憲法の下でああいうものがあるのか納得がいかない」とし、「長い間『再軍備反対』が一つのスローガンだったが、今や時代遅れ。『再戦争反対』が現実のことになっている」と述べた。

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