ルーテル学院大学図書館 1630年の「ルター訳聖書」発見 挿絵はメリアンの銅板画 2013年10月5日

 東京・三鷹市のルーテル学院大学図書館でこのほど、1630年に印刷された「ルター訳旧新約聖書」が発見された。昨年耐震工事を行った同図書館だが、その際、書庫に箱詰めで放置されたままの未整理図書を整理していたところ、発見された。

 大判の同聖書は、シュトラスブルクで印刷されたもので、マテウス・メリアン(1593‐1650)の銅板による挿絵が250枚刷り込まれている。このため特別に「メリアン聖書」と呼ばれるものだという。

 

 ルターの死後80年以上経ってから製本されたこの聖書について徳善義和氏は、「1630年といえば、ドイツを中心に「30年戦争」中で、戦渦のただなかで製作されたというのも大きい。作家はよくそんな時間があったと思うし、信仰的な思いというのも興味深い」と話した。また聖書の構成について、「この時代に既に節が入っているのに驚いた。もう少し後の時代のことと思っていた。銅板画は、イエスの物語を映像化し、黙想するという側面がある。信仰の労作だ」。

 同聖書は40年近く高温多湿の空間に放置されていたために、革表紙がちぎれており、傷みや虫食いが見られる。今後は、表紙を修復し、図書館内で展示をするという。

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