アジア学院創立40周年祝う 「草の根における変革」テーマに 2013年10月5日

 アジア学院(栃木県那須塩原市、大津健一理事長・校長)は創立40周年を記念し、9月16日、「草の根における変革――草の根の指導者と共に歩む40年」をテーマに式典とシンポジウムを開催した。
 記念式典には、同学院の学生やボランティア、職員、世界中から集まった卒業生など280人が出席。また、外部からは支援者や来賓をはじめ140人が参加した。

 大津氏は国内外の支援者に感謝の意を表した。また、創立年である1973年度の卒業生、バングラデシュのジェローム・サダール氏が祝辞を述べた。

 来賓の1人である栃木県知事の福田富一氏は、同学院を「栃木の誇り」と述べた。また、ロータリー米山記念奨学会理事長の板橋敏雄氏は、県知事が出席したことに絡めて、「知事に参列いただいたことは、アジア学院の行ってきた世界平和に寄与する謙虚で根源的な貢献事業が、栃木県として世界に誇るべきものであると認められた証だと信じている」と語った。

 特別プログラムとして、卒業生を中心としたシンポジウムが開催された。88年のインドの卒業生トーマス・マシュー氏と、2001年のザンビアの卒業生ジュディス・ダカ女史が、「私がアジア学院で学んだことをどのようにコミュニティーに伝授したか」と題して基調講演を行った。

 講演の中で両氏は、日本に到着したばかりの頃のカルチャーショックや、同学院での指導者養成に関する学びが、いかに自分自身を形作ってきたかについて言及。そして、アジア学院が掲げる、「異なる人々と共に生き、日常生活に根ざす持続可能な農業に取り組む奉仕する指導者」という発想が、アジアやアフリカでの自らの働きに深いインパクトを与えたことを伝えた。

 その他の卒業生も、同学院の研修を今後より良くするための提言を行うと同時に、成功事例や挑戦について報告する場として、パネルディスカッションに参加した。

 この記念プログラムには、インド、スリランカ、ミャンマーなどを中心とする50人以上の卒業生が参加。常時20カ国以上の人々が集う同学院に、このように多くの卒業生が一同に集まったことは、創立以来初めてのことだという。

 翌日にも続いたシンポジウムでは、男女平等、環境、宗教、地域主体の変革などをテーマにしてディスカッションが行われた。

【メモ】
 アジア学院=1973年設立。東南アジア諸国で農村開発に携わっていたキリスト教会・団体の要請に応え、途上国の農村開発に携わる専門職員を養成する国際機関として発足した。創立以来、アジア、アフリカ、太平洋諸国の農村地域から、その土地の人々とともに働く「草の根」の農村指導者を学生として招き、国籍、宗教、民族、習慣、価値観等の違いを認めつつ、公正で平和な社会実現のために、実践的な学びを行っている。

 

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