国際飢餓対策機構 仙台に「東北事務所」 〝世界の隣り人のために〟 2013年10月12日

 震災直後から日基教団エマオセンター(宮城県仙台市)内に事務所を開設し、被災地での緊急支援活動を継続してきた日本国際飢餓対策機構(岩橋竜介理事長)は9月2日、正式に「東北事務所」を立ち上げ、同センターで開所式を行った。東北地区の支援者、協力団体の関係者ら約50人が集まり、新たな出発を祝った。

 式の冒頭、清家弘久氏(同機構常務理事)が開設に至るまでの経緯を紹介し、寄せられた数多くの支援に謝意を述べた。

 ヤコブ書2章からメッセージを語った大友幸一氏(保守バプテスト同盟塩釜聖書バプテスト教会牧師)は、「大震災を経て『内なる』信仰から『見える』信仰に変えられた。被災支援の働きが、教会の本来の姿を教えてくれた」として、亘理郡山元町の仮設住宅に住むノンクリスチャンの親族が、教会による継続的な支援に恩義を感じ「賛美歌を歌ってはいけない」という行政の取り決めに異を唱えたという逸話を紹介。「『見える』信仰を証しした結果。日本の教会は小さいが、こうした働きを通して社会に仕えることができるのは幸せなこと」と述べた。

 理事長の岩橋氏は、先に訪れたアフリカでも被災地を心配する現地の人々に出会ったことを報告し、「足りないもの、力のなさ、問題の大きさの中で弱さを覚えるが、わたしたちに与えられているものがあることを教えられてきた。この東北の地で、世界の隣り人のために仕えていきたい」とあいさつした。

 続いて、井形英絵(東北ヘルプ)、木田惠嗣(郡山キリスト福音教会牧師)、田中敬康(インマヌエル仙台キリスト教会牧師)、中澤竜生(キリスト聖協団西仙台教会牧師)の各氏が祝辞を述べた。

 今後は、これまでの支援活動を継続しながら、世界で貧困と飢餓に苦しむ人々への支援を行っていく。11月9日に日基教団仙台青葉荘教会で開催する「世界食料デー仙台大会」では、新体制のもと、東北から世界に向けた飢餓撲滅へのアピールを発信する予定。

 問合せは同事務所(℡022・217・4611)まで。

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