フィリピン台風被害 救援ままならず 2013年11月23日

 強い竜巻並みの勢力で、今年最大といわれる台風がフィリピン中部レイテ島などを襲い、壊滅的な打撃を与えた。同島中心都市タクロバンの状況は判明したが、その他の地域では停電や幹線道路寸断のため被害の実態把握には時間が掛かると見られる。

 死者も数万人に上るとされるなど情報が錯綜する中で、生存者救援をフィリピン政府は優先させているものの、救援物資の輸送自体が難航している。

 国連の「世界食糧計画」や日本など各国、国際赤十字などが救援に乗り出す中、「ワールドビジョン・フィリピン」は、「衛生キット」や緊急シェルターなど救命物資を緊急手配した。またカトリック救援団体「カリタス・フィリピン」「カリタスUSA」と協力して、防水シート1万8000枚、浄水タブレット100万錠をセブ島の州都セブに向け送り出した、と救援活動に当たっているジェフ・ラミゴ氏がドイツ放送に語った。

 フィリピン人スタッフの多くは自身が被災者になったものの、救援に動いている。

 バナイ島ロハスから派遣されたエルナ・トゥパス氏は「台風は住居を完全に破壊した。わたしたちは今、隣人と共に生活しているが何も出来ない。ただ叫ぶだけだ」と言う。

 被害調査に当たるメルドレッド・マトル氏はレイテ島居住。「救援活動家として、事態は他人事ではない。わたしたちの家族も被災者なのだ。現地の事態を直視する力を神が与えてくださるよう願う」と語った。(CJC)

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