聖書協会世界連盟・カトリック聖書連合会 聖書出版・家庭伝道へ一致して 合同会議に日本から渡部信氏 2013年12月14日

 10月7日から9日までローマで、聖書協会世界連盟(United Bible Societies:UBS)とカトリック聖書連合会(Catholic Biblical Foundation:CBF)の共同会議が開催され、日本聖書協会総主事の渡部信氏が参加した。

 この共同会議では、双方はすべての人が入手でき、読まれ、用いられる聖書を出版するために不可欠なパートナーであること、また困難な時代における家庭伝道に一致して取り組むことを確認し、過去の聖書の共同翻訳訳作業からさらに踏み込んだ実践的な活動を推進するために各国での、そして世界的なレベルでの「UBSとCBF連絡会」の設立と、「聖書翻訳フォーラム」開催を促進することの2点を決議した。

 UBSとCBFは、共に聖書を頒布・普及して教会に奉仕し、伝道に貢献することを目的とした組織で、1969年のCBF結成以来、新共同訳聖書の出版に向けても協働してきた。

 今回の共同会議の主要テーマは『聖書と家族』で、世界30カ国から60人が参加。マイケル・ペローUBS事務局長は、「フランシスコ第266代ローマ教皇が『聖書と家族』計画に積極的に関わる姿勢を声明で打ち出されたことを受け、行動に移すのは私たちの番」と述べた。

 この会議中に、ルディ・ジマーUBS世界議会議長がフランシスコ教皇に、各国語の聖書を手渡し、「教皇は会議の報告を非常に喜び、計画を推進するようにとお声をかけてくださった」とコメントした。また教皇庁家族評議会議長のビンチェンツォ・パリア大司教=写真右から2人目=は、「家族に聖書を普及させる実用的な方法を開発することは不可欠」と話し、この会議の働きを評価した。

 渡部総主事は、聖書協会世界連盟の世界議会議員としてUBS役員をこの秋から担っており、UBS「諸教会との交わり」委員会の委員として、この「UBSとCBF連絡会」にも責任を負うことになっている。

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