教皇が新枢機卿任命 韓国ヨム・スジョン大司教ら 2014年1月25日

 教皇フランシスコは1月12日正午の祈りの集いで、新しい枢機卿を発表した。任命されたのは、教皇選出会議「コンクラーベ」で教皇選挙の投票権を持つ80歳未満の枢機卿16人、選挙権を持たない80歳以上の枢機卿3人。

 有権枢機卿16人のうち、4人がバチカン(ローマ教皇庁)で、12人が世界各地の教区で奉仕している。出身国別では、南米5人、イタリア4人、その他欧州とアフリカ、アジアが各2人、北米1人となっている。教皇がカトリック教会の「周縁」と呼ばれる地域を重視したものと見られる。アジアの2人は韓国ソウル教区のアンドリュー・ヨム・スジョン(廉洙政)大司教=写真(カトリック中央協議会のサイトより)=とフィリピン・コタバト教区のオランド・ケベド大司教。

 バチカンの奉仕者からは、前評判の高かったピエトロ・パロリン国務省長官、ゲルハルト・ルードビッヒ・ミュラー教理省長官やロレンツォ・バルディッセーリ・シノドス事務局・事務総長、ベニアミーノ・ステッラ聖職者省長官が選ばれた。

 バチカン広報事務所長のフェデリコ・ロンバルディ神父は、教皇がブルキナファソやハイチなどから枢機卿を任命したことを、貧しい人々に対する教皇の関心を示すものと指摘した。またペルージャ(イタリア)や、コタバトなど、伝統的に枢機卿を輩出してきた都市とは異なる場所から枢機卿を選んでいる点も一つの特徴として挙げた。

 新枢機卿は2月22日に正式に任命される。同日以降、「コンクラーベ」に出席する司教は122人となる。

 新枢機卿の中で最高齢者は教皇ヨハネ23世の秘書を務めたローリス・カポヴィッラ大司教(98)、最年少者はハイチのチブリィ・ラングロワ大司教(55)。(CJC)

 

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