観世能楽堂3月11日に キリスト教題材 能と文楽の競演 2014年2月1日

 東日本大震災から3年を迎える3月11日、鎮魂と復興の祈りをこめて、能「聖パウロの回心」と人形浄瑠璃文楽「イエスキリストの生涯」が、観世能楽堂(東京都渋谷区)で上演される。

 「聖パウロの回心」は、国文学者・林望さんの台本、観世宗家・観世清和さんの演出による新作能で、2012年3月に立教大学タッカーホールで初めて上演された。

 「イエスキリストの生涯」(作=川口眞帆子、原詩=林雄治・丹羽孝、作曲=鶴澤清友他)は、キリスト者である文楽大夫・豊竹英大夫さんが約20年前から取り組んでいる新作文楽で、昨年12月には大阪の日本聖公会川口基督教会でも上演された。

 公演は、午後1時開演の「昼の部」と、午後6時開演の「夜の部」の2回。料金はSS席=1万5千円、S席=1万2500円、A席=1万円、B席=8千円。申し込み・問い合わせは、観世能楽堂(03・3469・5241)まで。

 観世清和さんのコメント=能はレクイエム、鎮魂の芸術でございます。東日本大震災から3年を迎えるにあたり、キリスト教をテーマにする能と文楽を、歴史上はじめて能舞台で競演させていただきます。どんな題材も普遍の感動に昇華できるのが古典芸能の強み。近くて遠かった能楽と文楽がキリスト劇で出あい、今に生きる救いになれば、と思います。

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