「憲法改悪、特定秘密保護法案、靖国神社参拝」断固反対〈2・11〉集会を前にして 西川重則 2014年2月8日

 例年のことであるが、2014年の〈2・11〉集会を始め、私にとって〈2・11〉関連集会の講師として、東京(国立市)集会、神奈川、北海道、四国の高知での集会が予定されており、どの場合も「安倍内閣と私たちの課題――アジアの視点に立って」について参加者一同よき学びができることを期待し、準備を進めているところである。

 言うまでもなく、戦後の1967年2月11日は初めての「建国記念の日」であり、以後今年の集会まで、どこかに招かれてその年の全体状況にふさわしい内容について講演し、共なる戦いの必要を訴え、今回に至っている。しかし、率直に言って、戦後69年の今年は、日本の全体状況は想像以上に厳しく、キリスト者であり、戦没者遺族のひとりとして、アジアを始め世界の視点に立って、戦争絶対反対、日本国憲法改正(改悪)阻止の戦いに力を尽くすべきことを祈りに覚えている毎日である。

 当然のことであるが、「平和を創(つく)り出す人たち」(マタイ5・9)の責任課題が今ほど強く求められている年はないと思っている。昨年の臨時国会の12月6日(金)の深夜、戦後最悪の「特定秘密保護法案」が強行採決されたとマスコミが大きく報道したことは周知の事実であろう。政府はその直後の13日に公布し、施行を待つばかりとおごり高ぶっている。

 一方、今年の通常国会の初日の1月24日(金)、安倍首相は施政方針演説の結びのところで、「憲法改正も、必ずや、前に進んで行くことができる」と信じていることを明言した。

     ◇

 なお今年の〈2・11〉の課題として、絶対に無視できない首相の靖国神社参拝強行(2013・12・26〈木〉)問題がある。第二次安倍内閣の発足1周年の日に参拝し、「英霊尊崇」の思いを強調し、中国始め韓国その他の国々の批判を指摘し釈明をくり返している。

 私の立場は、2006年3月30日(木)に、中国の重慶を含む日本軍による戦略無差別大爆撃のために尊い生命を奪われた肉親の死を許さず、日本を提訴するために来日された方が発言された抗議の文言、分かり易いコメントはないと思っている。次の通りである。「父を殺した人間を首相が参拝するとは。われわれの気持ちを踏みにじる行為をいつまで続けるのか」と。

 最後に、自民党の改憲草案、上記の無法、首相の靖国神社参拝など、すべて長期にわたる韓国・台湾の植民地支配、中国に対する侵略・加害の歴史無視の、恥ずべき行為であり、戦争絶対反対、憲法改悪断固阻止の決意を表明して終わりたい。(にしかわ・しげのり)

 

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