WCRP日本委が世界大会報告 「敵意の増大」に注意喚起 2014年2月22日

 世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会は、1月29日、東京都杉並区の立正佼成会法輪閣で、昨年11月にオーストリア・ウィーンで開催された第9回WCRP世界大会の報告会を行った。

 今回の世界大会は06年に開催された京都大会以来。約100以上の国と地域から600人を超える宗教者、国連・政府関係者が参加した。日本からは正式代表10人を含む70人が参加した。

 世界大会に参加した森脇友紀子(カトリック東京大司教区アレルヤ会会長)、樋口美作(日本ムスリム協会理事)、國富敬二(立正佼成会東京教区長)、西出勇志(共同通信編集委員)の各氏がコメントを述べた。

 世界大会は、「アブドッラー国王宗教・文化間対話のための国際センター(KAICIID)」の協力で行われた。これについて同センター理事に就任した庭野光祥氏(立正佼成会次代会長)が報告した。昨年1月から活動を始めた同センターは、サウジのアブドラ国王が提唱し、サウジ、スペイン、オーストリアの3政府が共同で設置したもの。同センターの理事は、キリスト教とイスラームでそれぞれ3分の1、残る3分の1が、ユダヤ教、ヒンズー教、仏教から1人ずつとなっているが、宗教間対話の世界でも、イスラームが国際世論を指導することを印象づけた。

 総括したWCRP日本委員会平和研究所所長の眞田芳憲氏(中央大学名誉教授)=写真=は、大会が採択したウィーン宣言「他者と共に生きる歓び――諸宗教による平和のビジョン」について言及。この宣言文のなかには、〈平和への新たな脅威―敵意の増大―に対し注意を喚起する〉とあることから、「共通の理解をするために『憎悪』という言葉が出てきた。今ほどわれわれ国民の間に、韓国や中国に対して憎悪が増大していることもないのではないか」と指摘。眞田氏は全体を振り返り、「他者を歓迎するだけでなく、他者の中に自己を見出す、自己の中に他者を見出して初めて他者を歓迎し、共に生きる歓びが出てくる、ことに気づかされた」と語った。

 

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