東日本大震災3周年礼拝 〝「他者の痛み」想起する群れに〟2014年3月22日

東京YMCA 支援活動の継続強調

 東日本大震災から3年。多くの人々とともに祈り、復興に向けた次なる一歩を踏み出したいと、東京YMCA(廣田光司総主事)が、「今、ともに祈る――明日のいのちのために」と題して、東日本大震災3周年礼拝を3月9日、山手コミュニティーセンター(東京都新宿区)で開催した。

 第1部の礼拝では、地震や津波のために今も苦しんでいる人々、放射能の恐怖の中にある人々、支援するボランティアやスタッフのために、70人の出席者が祈りをささげた。

 また、「遣える共同体として」と題して野田沢牧師(日基教団学生キリスト教友愛会主事)=写真=が説教し、「わたしたちにとって、あの震災を忘れることは、痛みの出来事を忘れることであり、痛みの中にある一人ひとりの方を忘れること」と述べた。

 「強さのみを求め、誇示しようとしている今の日本の社会にあって、痛みを大切にし、弱さを誇るキリスト教の群れはヒットしづらいかもしれない」としつつ、「しかし、痛み、弱さ、苦しみ、悲しみ、そのすべてを分かち合う歩みの中に、わたしたちが求める最も豊かな、他者と歩める未来があるのだと信じている」と主張。

 震災から3年が経ち、「支援先の方々は、自分の存在を忘れられる恐怖の中にある」とし、「他者の痛み」を想起し続ける群れでありたいと訴えた。

 第2部の復興支援活動報告では、YMCA石巻支援センタースタッフの伊藤剛士氏が報告を行った。石巻・女川地方の支援活動に参加した東京YMCAのボランティアは2013年度986人。11年3月からの累計では2252人に及ぶ。受益者数は、13年度7790人、11年3月からの累計では1万6707人となる。

 現在の支援活動は、仮設住宅の環境整備などの「ワーク作業系」、遊び場・学習支援などの「子ども支援」、仮設住宅での交流会など「地域コミュニティ作り」の三つ。

 伊藤氏は、ボランティアの数が少なくなっている現状を指摘。今ボランティアに参加する意義として、「行事を開くことで皆が楽しんでくださるという純粋なリクリエーションの面」と、「まだ忘れていない、応援している、という気持ちを届けること」という2点を挙げ、今後も継続した支援活動を行っていくことを強調した。

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