「学問体系論」テーマに研究 青学総研のプロジェクトが終了 2014年4月19日

 青山学院大学総合研究所(渡辺節夫所長)の研究プロジェクト「キリスト教大学の学問体系論」(西谷幸介代表)が2013年度をもって、4年にわたる研究活動を終了した。

 同プロジェクトは、総合研究所の設置目的である「広く学術を統合する」という視点に注目。日本の大学では、「包括的な学問体系論との自覚的取り組みやましてその学問的伝統形成の努力はほぼ皆無に近く、或いは存在したとしてもきわめて稀薄・稀少なものにすぎなかった」とし、そうした課題の克服を研究目的とした。

 プロジェクトでは、パウル・ティリッヒ、ヴォルフハルト・パネンベルク、スタンリー・ハワーワスという3人の神学者に着目し、それぞれの神学的学問体系論の精確な邦訳を遂行してきた。

 邦訳は、ティリッヒ『諸学の体系――学問論復興のために』(清水正・濱崎雅孝訳、法政大学出版局、2012年)、パネンベルク『学問論と神学』(濱崎雅孝・清水正・小柳敦史・佐藤貴史訳、教文館、2014年)=写真、ハワーワス『大学のあり方――諸学の知と神の知』(東方敬信監訳、ヨベル、2014年)として出版された。

 また、潮木守一氏(名古屋大学名誉教授)、グンター・ヴェンツ氏(ドイツ・ミュンヘン大学教授)、西山雄二氏(首都大学東京准教授)を招き、3回の公開シンポジウムを開催。これまでに4冊の「研究報告論集」も発行してきた。

 今年3月28日には、近藤勝彦氏(前東京神学大学学長)を講師に迎え、「キリスト教大学の学問の在り方」をテーマに公開講演会を開催。近藤氏は、「神学の対話能力について――変化した時代の中の大学と学問の文脈で」と題して、大学における学問としての「神学」の課題や使命について語った。その上で、神学が大学の諸学問との「対話能力」を発揮することが求められていると強調。その対話能力を支えるのは「真理概念」だと述べた。

 プロジェクトの研究活動は形式的には3月で終了したが、14年度もプロジェクトメンバーが研究活動を継続し、最終的に同プロジェクトの成果としてまとめ、書籍化することを予定している。

 

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